内容説明
傷を受けやすい人は、悪い人や弱い人ではなくて、いまの社会に敏感な人、やさしい人、おだやかで気配りのできる人なのだ。本書では、そうした人たちの素晴らしさが発揮されるためのヒントを伝えたい。
目次
第1章 心の傷と向き合うと(今日も傷ついている人へ;子どもの時代の傷は宝;他人と比較しては傷ついてしまう人へ;怒りの感情が強くて、なかなか心の傷がなおらないとき;自分を傷つけた人には復讐したほうがいいのだろうか)
第2章 心の傷の正体(過去の傷が突然よみがえるのはなぜ?;心の傷とは脳の傷なのか?;心の傷とからだにはどういう関係があるのだろう;何かを失ったときの「喪の仕事」;自然の中で癒される傷 癒されない傷)
第3章 さまざまな傷さまざまな突破口(家族関係に恵まれない、という傷はどうすればいい?;親によって傷つけられた人はどうすればいいのか;失恋で傷つくのはなぜ?;心が傷つくとうつ病になる?;ネットはバーチャル世界、だから傷だってバーチャル)
第4章 心の傷と上手に付き合うために(上手な傷つき方ってあるのだろうか;心の傷はどれくらいで治るのか;心の傷には必ずきちんと向き合わなければならないか;心の傷ついた瞬間にできることって何だろう;傷ついたことはひとに話したほうがいい?)
著者等紹介
香山リカ[カヤマリカ]
精神科医(専門は精神病理学)。立教大学現代心理学部映像身体学科教授も勤める。1960年北海道生まれ。現代人の“心の病”について考察を続け、臨床経験を生かした社会批評、文化批評などで幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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