MF文庫J
原点回帰ウォーカーズ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 261p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784840126342
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

おかしな人間ばかりが通う私立脚伽坂学園には、当然のようにおかしな事件ばかりが起こる。そんな学園の平和を守るため、日々戦い続ける男・それが山崎章夫だ。ある時は失踪した天才音楽家の行方を追い、ある時は密室殺人の謎に挑み、またある時は突然美女と化した同級生の秘密に迫り、そしてことごとく“命を落とす”。そう、これらはすべて『彼ら』の陰謀なのだ!章夫の幼なじみであるアキラは、なんとか章夫の“結末”を変えるべく、学園の三奇人と共に『彼ら』に立ち向かうのだが―。ツッコんだら負けの、“運命ねじ曲げ系”奇天烈学園ファンタジー。

著者等紹介

森田季節[モリタキセツ]
1984年神戸生まれ、京都在住。第4回MF文庫Jライトノベル新人賞にて優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サエズリ割津

4
深崎暮人のイラスト目当てに購入。不条理系学園ファンタジー。あんまり好みじゃなかった。死んでしまう幼なじみを死から救うため何度もフィクションをやり直すというメタメタな話。その1のわけわからん感じで挫折しそうになったがそこを越えればまあ読める。荒唐無稽な展開にキャラが追い付いてなくて、話がちぐはぐで合わなかったかな。でも不条理ものだからそれを楽しめということなのだろうか。猫偏愛者の芸術家である鵺子のイラストがかわいい。一応次巻も読みます。2016/07/16

シャル

3
毎回殺されてしまう山崎章夫を助けるべく奮闘する主人公の、ループ系奇人変人超推理もの。超推理やテーマの面白さとキャラの面白さが噛み合っていなくてなんかチグハグだった印象。キャラの多さのわりにそれぞれある程度立っていたが、そちらに重点を置いたためか話があっさりしすぎのような……。そんなにキャラが必要だったわけでもないし。それならもう少し山崎毅の活躍が見たかったかな、まあ最後に死ぬとしても。2011/12/27

ついたことなし(凍結)

3
所謂ファウスト系の諸作の発想をベタなライトノベル的な地点に着地させるか、という印象で各素材の料理は上手いけどそれ故に突き抜けた点がなく結果的に物足りない。終盤の風呂敷の畳み方もテーマ的な意味で上手いけど優等生過ぎるというか。ただ今作での実験が後の作品の個性に繋がったようにも思える。2011/05/20

KUWAGATA

2
繰り返される数日間、隣町はうみねこ市。なんか、既視感が…。パクリってほどではないけれど、この世に「ひぐらし」が存在しなかったら、果たしてこの作品が生まれることはあったのか、というくらいには影響を受けている気がしました。まあでも、十分面白かったです。箱庭の中で繰り広げられる空想の物語という感じで、フィクションでない部分も含めて、どこか浮世離れしている感じが拭えませんが、それがこの作品の妙味なのだとも思いますし…。2012/08/23

クローカ

2
ライトノベル。きちんとライトノベルに求められているものを用意した上で、ここまで好き勝手に遊べるのかとただただ感嘆。最早ファウストの直系というレベルではなく『ラノベ版流水大説』じゃなかろうか。正直扱いには困るけれど、『面白い』一冊でした。続きも読まなくては。2009/10/25

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