幽books
怪異実聞録 なまなりさん

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 187p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784840118682
  • NDC分類 147
  • Cコード C0093

内容説明

沖縄で退魔師の修行を積んだというプロデューサーの伊東礼二。彼の仕事仲間の健治が、今日子という女性と婚約をした。しかし今日子は、妖艶な双子姉妹による執拗ないじめにより死に追いやられる。今日子の死後、双子姉妹の周囲で奇妙な事件が続発するようになる。やがて被害は双子の実家へと移る。目の前で起こる信じがたい事実…。呪いや祟りとは本当に存在するのだろうか?体験者本人によって二日間にわたり語られた体験記。

著者等紹介

中山市朗[ナカヤマイチロウ]
兵庫県生まれ。怪異蒐集家。放送作家。大阪芸術大学卒業後、劇映画やテレビ番組の制作にあたる。『恐怖の百物語』などのテレビ・ラジオ番組を多数構成。クリエイターを育成する「作劇塾」の塾長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

162
これ、ほんとに実話なのか。とんでもなく凄まじいこの恨み、呪い。成仏させられることすら拒むって、ちょっと言葉を失う。恨まれる側の完全な自業自得なんだけれど、先祖からの因縁がさらに事態を恐ろしいものにしている。事件の顛末の最期、火事の場面はあの八つ墓村の映画のラストを彷彿とさせる。「なまなり」という言葉の語感もどうにも気持ち悪い。でも小野不由美さんや郷内心瞳さんの文章力には敵わないかな。あの『残穢』や『花嫁の家』ほどの恐怖は感じずに読了。2023/02/09

ゆみきーにゃ

69
《図書館》読み友さんからオススメして頂いた一冊。すっごく怖くて一気読み。怨み嫉み、やっぱり人間って怖い。読み友さん、オススメして頂きありがとうございました。2015/03/12

キンモクセイ

48
もはやこれは、誰もが手の施しようがないくらい凶悪になってしまったのではないか。突き詰めて解明しようとしてはいけない案件。タイトルを口にできないくらい拒絶感。財力も美貌もあった島本姉妹。男に困らないのに平凡で普通の男性、健ちゃんがいくらなびかなかったからって。やってはいけない事をしてしまった。沙代子さんの怨みが悲しい。人は誰かを憎み呪い殺したい程になると、とんでもない行いをするのか。もう普通ではいられなくなる。元の原因はご先祖様や両親の行いにもあるのか。解決策はない。これは深入りしては駄目だと思う。2019/12/01

ヒデキ

44
仕事の休憩中に2時間程で一気に読んでしまいました。 最初に思った感想が、「これ、本当に実話?」でした。 理不尽に今日子さんを襲うイジメと島本姉妹の陰湿さ 今日子さんの残した怨み・・・ これが、島本家をのちのち襲っていくのですが、 どうも、狗神の流れを汲むであろう、 島本のうちに命をかけた呪い?が 徐々に徐々に迫ってきます。 この事件に巻き込まれた伊藤氏の語りという形で 事件が述べられています。 一旦、語り部のフィルターを通っているので まとまった形になっています2022/01/09

はつばあば

39
家族の幸せを追求したような本から一変、ホラーに突入。ここまで人を貶めることが出来るのかと怖気をふるうが・・先祖からの祟りとまで言われればどうしょうもない。平穏な生活をしていても何気ない一言で恨みをかってしまうこともある。因果応報・子供達を育てるにあたり躾とまでは云わないが他人に迷惑をかけない常識だけは教え込まねば・・・先に生まれた私達が困ることになる。2015/03/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/47767
  • ご注意事項