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内容説明
高巣英治は、同級生と乗ったボートが海に流され遭難してしまう。台風の接近で死の淵に立たされた英治を救ってくれたのは、〈最後の切り札〉として出動するレスキューの最高峰、航空自衛隊救難飛行隊だった。この体験で、英治はやがて救難飛行隊に入り、いち早く遭難者を発見することから『千里眼』の異名をとる救難員に成長する。だがその能力は英治が遭難したあの現場で身についた不思議な力だった。そして、厳冬の穂高岳で遭難事故が発生、吹雪のなか英治たちは出動する!星雲賞受賞作家が緻密な取材を元に全力を振り絞ったレスキュー小説の最高傑作。
著者等紹介
小川一水[オガワイッスイ]
1975年生。岐阜県出身。愛知県在住。宇宙作家クラブ会員。1993年、『リトルスター』で第3回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞佳作入選しデビュー。SF、ライトノベルを中心に執筆活動を行っている。「第六大陸」(早川文庫JA)で、第35回星雲賞日本長編部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
miroku
15
霊の力を借りて救助活動? 単なるラノベに終わらせないのが小川一水!2020/05/26
redmove
4
小学生の頃、海で遭難し自衛隊の救難隊に助けられた事をきっかけに救難隊に入った主人公英二が悩みながら成長するオカルト要素も含む自衛隊物。初の小川作品。割と予想通りの展開で先が読めるけど、十分面白かった。こんな部隊もいるんだね、自衛隊には。オカルト要素は必要なのかな?と思うけど。続きはないのかな…2014/04/04
どんまいシリル
1
「まだ読んでいない小川一水」…みたいなノリで、図書館にネットで予約した。表紙や、挿絵にまずびっくり。(絵描きの人には申し訳ないが、萎えた。)しばらくすると、有川浩を読んでいるように錯覚する。そして、救難隊と幽霊…何?これは、どう読めばいいんだ?…等と思っているうちに、サラッと読み終わった。違和感の正体が、今わかった。これSFではなかったのね~。2013/10/23
higurashi
1
連続ドラマのような内容だった。リアリティがあったと思う。そしてこれ、ラノベじゃなくてもOKなのでは。2010/02/03
いかちょー
1
「この本のテーマは人が人を救うということの矛盾です。命を救うのに命を投入したのでは勘定が合わないではないか。救難を美談のひとことで形容するのは単純すぎるのではないか。そして、それでもなお救難に身を投じる者たちはなにを考えているのか。」(あとがきより) - これが小川一水の本当に書きたかったこと。「灯」というキャラクターは「SF作家」という冠で仕方なく付け加えたようだ。「灯」というキャラクターはむしろなかった方が良かったのではないか。もっと奔放に書いても良かったと思う。珠樹に萌えた(笑2009/01/20