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内容説明
突然異世界に召喚され、巨大擬神機“イコノクラスト”で「代行者」を撃退した省吾は、滅びつつあった人類の救世主となった。メリニはもちろん、名も知らぬ人々から崇められ感謝された省吾は、良くも悪くも「英雄」になったことを実感する。省吾は広大な邸宅を与えられ、そこに花梨や姫巫女たちと住むことになる。メリニ以外の姫巫女の意外な面に触れたり、誘惑に揺れ動いたりする省吾に、花梨は姫巫女と通じるのは彼女たちの氏族の権力闘争に巻き込まれることだと、冷静に釘を刺す。一方“レネゲイド”のネロ・オトルチは、“イコノクラスト”と救世主・省吾の存在を、省吾が救った街ラヴィゾンで大々的にお披露目する計画を立てる。
著者等紹介
榊一郎[サカキイチロウ]
1969年11月23日、大阪生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KUWAGATA
3
ジャンルはまさに異世界ファンタジーものなのですが、そこに息づく人々のなんと生々しくも地に足がついていることか。設定が幻想的であっても、人間をしっかり描くことで、ここまで迫力のある描写となるのだなと、そこになりよりも感銘を受けました。主人公の心情はあまりに等身大。まるで自分がその場に立たされたかのような、身につまされた気分にさせられる。古い作品なので、表現等やや古めかしいが、この物語の場合、逆にそれが効いていると思う。2013/05/21
モブ2
2
物凄く等身大だと思う。漫画やアニメでは英雄て華々しく書かれてあるけど、実際には他人のために滅私奉公する存在だしね。憧れと現実にはどうしても差異がある。辛いなぁ周りは殆ど敵だし。昨今の異世界転生ものと隔絶した内容だけど続きが楽しみ2022/01/11
菊の御門
2
おっさんの暗躍はいいからヒロインを出せよヒロインを!!という本音はさておき。人がゴミのように死んで省吾が早くも発狂するというなかなかダークな展開。省吾は英雄になるには豪胆さが足りない部分があると言ったらそれまでだけど普通の少年があんな目にあったら普通まともじゃいられないよね。破滅主義なカルト宗教も登場して勢力図が着々とややこしくなってる。そういえば省吾は修道士たちのこと知ってたっけ? 10巻のプロット作ってちゃんと10巻で終わらせてるの地味にすごい気がする2013/04/24
た〜
2
異世界ものファンタジーにして巨大ロボット戦記物。かなり生々しいところもあるが、あんなものを敵に回して巨大ロボットで戦えばそうなるよな2013/04/15
akzw3
2
500年前に神の怒りをかった人間が引き起こした災厄を受け入れることを信条とする宗教。災厄を何とかしようと水面下で動く秘密結社。英雄の理想と真実のギャップに困惑する主人公。神が残した呪いに苦しむ人々の動きが実にリアルな作品でした。2012/08/28