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内容説明
この世から言葉を消し去ると言われ、恐れられている謎の「銃姫」。その行方を求めて旅に出たセドリック、アンブローシア、エルウィングの三人。猛烈な吹雪に襲われた一行は、聖教の研究機関「蜜蜂の館」でその足を止めた。それぞれの過去に闇を持つアンとセドリックは、館の人々との出会いをきっかけに、その運命と向き合うこととなる。ガリアンルードの悲劇の裏に隠された秘密をアンに語るプルートの真意とは?そして、魔法陣の彼方に広がる戦場でセドリックが再会する意外な人物とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
12
戦争の描写がとても恐ろしい。でも実際に起こったことは、これをはるかに凌駕しているのだろう。凄く、いろいろな登場人物に対して酷な物語だ。2013/07/06
ひじきわかめ
3
セドリック方面より、アンブローシア関連に興味があるせいか、この巻で展開がぐっと動いておもしろくなり、ここまで読んできた甲斐があった。だけど「金のものさし」という表現が痛い。プルートが計算した「化学反応」、キトリの行動も含まれていたとしたら、何を目的としているのか・・・謎だ。2011/03/19
刻猫
2
まっすぐに歩いていく。悪辣なダブルミーニング。2013/11/13
chie
2
希望に満ちていると思わせる副題「まっすぐに歩いていく」がこんなにも恐ろしいものだとは・・・。<鉄姫>という名が<銃姫>に酷似しているのは意味があるだろうとは思っていましたが、エルの正体はアレだとは。エルの執着が怖いと同時に哀れにもなってきました。「子どもは慈悲を持てない。だからこそ、人は大人になる。」から始まるセリフを言えるオリヴァンの本質に興味が出てきました。2013/06/02
yumi
2
ティモシーがこれまで鼻に付いて仕方なかったが、最後に成長して頑張れと思った。そして、執事さんはやはりすごい人だった。それにしても、この話はエル姉にしてもプルートにしても直情型な自分の欲望に忠実な人が多すぎて痛い。救いがほぼなくて辛い。2011/06/20