内容説明
ヒーローが空を飛び、怪獣が火を吐き、巨大ロボットが空中合体する空想科学の世界。それらは科学的にどこまで正しいのか?『ウルトラマン』『仮面ライダー』『マジンガーZ』など、世代を超えて愛されている特撮・アニメ番組を研究すると、爆笑のうちに、人間が描いた夢の世界の素晴らしさが見えてくる。柳田理科雄の記念碑的処女作が、ついに文庫化。
目次
第1部 設定からしてトンデモない!(怪獣の身長と体重;ヒーローの変身;ヒーローの巨大化 ほか)
第2部 この技を使ってはいけない!(ウルトラ一本背負い;ウルトラ水流;100万度の炎 ほか)
第3部 役に立つのか、超科学技術!?(地底戦車;人工重力発生装置;超高速マシン ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小早敷彰良
29
読む度に腹がよじれる稀有な一冊。漫画やアニメの超常現象を科学的に検証しツッコむ本。ブラックジョークやシュール系漫才がお好きで、超常現象に抵抗がない方なら間違いなく腹筋が壊れるはず。2018/02/22
まるも
23
一冊通して笑いっぱなしでした!!正義のヒーローはいったい何をしに来きたんだ!!(笑)イラスト付きで分かりやすく解説されているので、物理・科学が苦手な私でも楽しめました。古本100円で購入だったのですが、値段以上に楽しめて、いい買い物をさせていただきましたv2010/05/04
AICHAN
6
頭休めに何となく読みはじめたのに、結構難解な内容もあってサラッとは行かなかった。こんなアホなことをここまで大真面目に検証するかという本なのだけど、そのアホマジなところは賞賛に値する。ただ、理系じゃない私には少々難解すぎる部分があった。2010/07/20
唯
5
特撮ヒーローは好きだが、私はストーリーや人物の内面を深く追いたいのであって、故にアクションシーンが始まると眠くなってしまう程。そんな自身とは全く異なるアプローチから作品を俯瞰する人もいるのだなあと、だからこそ社会は成り立つのだなと、改めて。科学の観点から現実的に捉えることは夢が無い様でありつつ、違う見方をすることでまた新たな作品世界を創出可能になると考えれば、夢に溢れている。とは言え、専ら文系の身としては、テレビの30分特集で十分だったなあ。仮面ライダーが風力エネルギーで動いていたとはびっくり。2021/07/06
I am
4
数字がでかすぎてたびたび爆笑してしまう。面白すぎる。いちいち「これは現実では無理だ」とかなんだとか言う子供がたまにいて、イラっとさせられるけど、そういう子供こそが偉い科学者になるのかもなー、なんておもった。でもこんなの横でぐちぐち言われたらやだなあ。笑。面白かった!2010/09/21