MF文庫J
ほしのこえ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 231p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784840106009
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

2039年。火星を訪れた探査チームは異星文明の遺跡を発見するが、突如飛来した生命体・タルシアンの手により全滅させられてしまう。その後、地球文明は遺跡から発見されたテクノロジーにより飛躍的に発達。タルシアンの追跡・調査を目的に国連宇宙軍も組織される。中学生のノボルとミカコは、同じ部活に励む仲の良いクラスメイトであったが、3年生の夏にミカコが国連軍選抜メンバーに抜擢され、二人は離ればなれとなってしまう。携帯電話のメールで連絡を取り合う二人だったが、宇宙船が地球を離れるにつれ、その時間のズレは決定的なものへとなっていく…。映像では語られなかったタルシアン侵攻の謎が今明らかに。

著者等紹介

大場惑[オオバワク]
1955年生まれ・千葉県在住・鹿児島県出身。大学卒業後大手ゲーム会社に入社。開発部に配属になり、アーケード・ゲームのプログラム開発に従事しながらSF同人サークル「宇宙塵」に入会。1984年「宇宙塵」に掲載された作品「コンタクト・ゲーム」が「SFアドベンチャー」に転載となり商業誌デビューを飾る。その後も会社勤めと平行に「SFアドベンチャー」「SFマガジン」「ログイン」等の雑誌に短編を発表。1986年退社し専業作家生活へ。1989年日本SF作家クラブ入会。これまでに長編10本、短編集3本、数多くのTV・ゲーム等のノベル化を手がける

新海誠[シンカイマコト]
1973年生まれ・埼玉県在住・長野県出身。時代を代表する映像クリエーター。2002年発表の『ほしのこえ』では監督・脚本・演出・作画・美術・編集すべてを一人で行い、その完成度はこれまでの自主制作の枠を完全に超越。口コミで人気が広がり、各界より注目をあつめ、DVD初版が即日完売。第1回「新世紀東京国際アニメフェア21」公募部門にて優秀賞受賞。また、過去の自主制作作品はドイツ、アメリカ、韓国、イタリアと国外でも上映され注目をあびる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

た〜

10
新装版(?)が書店に並んでいるのを見たので、発掘再読してみた。謎の地球外生命との戦いと、それに伴う長距離恋愛、という設定の割には、最後の戦い以外は淡々と話しが進んでいく印象。地球外生命に関しても結局何の結論もない「謎」のまま2018/03/08

ryuetto

10
原作アニメ版は視聴済み。アニメを見たときから思っていたが、普通の中学生の女の子が宇宙に上がって、異星人と戦う設定は、ちょっと無茶だろ? という気がするし、小説を読んでいても、その辺の違和感は消えなくて、なんだかなあ。という感じは残るものの・・・。 原作アニメが持っていた、「宇宙から届くメール」の切なさは、十分に表現されていて、これはこれでいいラブストーリーなんじゃないかと思う。「遠い人を想う」その気持ちの切なさが、すごくいい味を出して、なかなか感動的だった。2013/11/13

ブナ太郎

8
やばい、アニメを観ていたのに感動した(泣)。自分の読解力のなさなのか、アニメを観ていたとき、もうミカコは死んでしまっていたと思っていたので、小説版の後半の展開はある種の救いとなった。本当に嬉しい。最後のミカコのセリフは反則モノ。「二十四歳のノボルくんに追いつくのに、時間が欲しいよ」 時間が欲しいのは、ぼくのほうだった。十九歳の長峰に追いつこうと、ぼくは後を追った。「ほしのこえ」の完全版が、ここにあります。2012/08/30

背表紙裏

8
映像、漫画、小説、すべて見た中で、これが一番分かりやすかった。原作となる映像はもちろん文句なしに美しく、漫画版は挿話が充実していて過酷さ切なさがうまく表現されていていたので良かった。そして、この小説版は世界観の裏打ちと心理描写に重視した印象があり、映像や漫画版にはなかった結末も用意されているので、完結編という言葉がとてもふさわしく思える。3メディアどれも十分に楽しめる作品。2009/11/29

tomosaku

7
新海誠氏の劇場映画デビュー作のノベライズ。映画は初日に下北沢まで見に行った。さておき、映画で語られなかった事情や語られなかった結末の続きをきちんと描いていて、映画で感じていた疑問がある程度は解消され、少し無理は感じたが多少すっきりした。ただ、情景描写が映画を見ている人を前提にしていて説明が足りない感があり、しかしこれはワシが先に映像を見てしまっているから勝手にそう捉えてしまっただけかもしれない。映画が短尺ながら完成されたものなので、本作を蛇足と見ることもできるが、作品世界を良い方向に補完してくれた。2007/09/25

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