青春とシリアルキラー

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青春とシリアルキラー

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  • サイズ 46判/ページ数 243p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784834253566
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ーーこの本は、なんだかわからないうちに人生をしくじった僕と、その周辺について書いたものである。

青春が終わっても人生は続く。若さゆえの生きづらさを描いてきた小説家が、新たな苦しみに直面した三十八歳から四十歳までの日々。web好評連載、待望の書籍化!

中年男性は生きにくい。
結婚しても結婚しなくても地獄だ。
どうすれば我々は救われるのか?  
そんな疑問への答えが描かれたメタフィクション。
面白い! 
ーー滝本竜彦氏推薦!!

《本文より》
三十八歳だというのに暮らしが崩壊寸前で、キッチンに山積みになった皿を洗う前に、ビールを飲まないと気合いが入らず、夜遅くに帰ってきた妻と顔を合わせるとき、変に緊張してしまうような僕は、まあざっくり云って人生がしんどい。
ーーーーーーー
 ナイフはすっかり研がれている。僕はそんなナイフを見て、自分と他人のどちらに突き刺すべきかを考える。答えはすでに出ている。臆病者の僕はそもそもナイフなんて使わないし、他人を殺すよりも自分を殺すほうがいいし、自殺するときは首吊りってむかしからきめているから。
ーーーーーーー
 Q.疲れた人生を救うものはなにか? 殺人と自殺以外で答えなさい。
 A.失踪と不倫!

佐藤友哉(さとう・ゆうや)
1980年北海道生まれ。2001年『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』でメフィスト賞受賞。2007年 『1000の小説とバックベアード』で三島由紀夫賞を最年少で受賞。他の著書に『クリスマス・テロル invisible×inventor』『世界の終わりの終わり』『デンデラ』『ナイン・ストーリーズ』『転生! 太宰治 転生して、すみません』等がある。

内容説明

この本は、なんだかわからないうちに人生をしくじった僕と、その周辺について書いたものである。

著者等紹介

佐藤友哉[サトウユウヤ]
1980年北海道千歳市出身。2001年『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』で第21回メフィスト賞受賞。2007年『1000の小説とバックベアード』で第20回三島由紀夫賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

180
タイトルに魅かれて読みました。佐藤 友哉、初読です。エッセイ的私小説、タイトルの割にはライトな感じでした。 https://www.homesha.co.jp/products/items/isbn-978-4-8342-5356-6/2022/06/10

ゼロ

110
中身は薄い。私小説のような雰囲気を出しながら、作中で小説ですと言い切るのはチキン野郎なのか。著者に限りなく近い男が主人公で、青春とシリアルキラーについて考察するのだが、どちらも中途半端で、結末も曖昧。中年小説家のエッセイです!と胸を張って書いてくれたら、面白く読めたのかもしれない。主人公が小説家で食べ続け、仕事に精を出す奥さまを捕まえ、子育てに精を出してるのに、死にたい…と嘆いても構ってちゃんにしか見えなかった。結末まで行かなくとも、お前は幸せだろ!!収録されてる「ドグマ34」は、まだ小説をしようとしてた2022/07/26

アナーキー靴下

77
「はじめに」でいきなり巻き込まれた感、一緒にしないで、って思いつつ、それって一番近いんだろうな、と。気の置けない間柄なら相手との違いを知っているからこそ巻き込まれて得る安心感。巻き込まれて嬉しいのは、大抵ちょっと遠い存在、憧れの人に近づけた気がするとかそんなの。だから、この本は何だか飲み屋で語らってるようで。二十歳の頃、曖昧な関係性のいつものメンバーで、いつも同じような話してた、そんな感じの、楽しいのにどこか後ろめたくて、日々の忙しさで自然消滅した時間。心の中には今もあった。珍しくお酒飲みながら読んだ。2022/06/09

藤月はな(灯れ松明の火)

54
これは佐藤友哉氏のエッセイ?私小説?いいえ、小説です。但し、作者に肉薄したかのようなメタ視点、6頁の白紙などが横溢しているので「ひょっとして作者の事を書いているのでは?」と錯覚しがちですが。「生きにくさ」と「死にたさ」を抱え、「一定年齢層のモデル」などの世間への視点との差異などに苦悩しながらも小さな幸せや喜び、楽しみを搔き集め、何とか生きている。バンドの部分は笑ってけど、響さんからの言葉に何処か、安堵して。自分を知った事で努力する意味や気概が薄れながらも日々の忙しさに紛れながら生きている身には随分と沁みた2022/07/26

まこみや

42
本書はコラムでもエッセイでもない。あえて言えば、「私小説」的仕掛けとメタフィクション的企みを混用した、当世風「私小説」であり、かつまた本書を書くことそのものを叙述する「ライブ小説」でもある。作者=語り手=主人公という擬似的三者一体を表明することで、主人公の思考や情念を状況説明なしに有無を言わせず読み手に了解させうるし、さらに対立する他者として「阿南さん」を登場させることで独りよがりにならないで済む。その結果、虚構に生きる人間(中年男性の鬱屈とシリアルキラーの少年の地獄)を現実的に描くことが可能になった。2022/10/08

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