出版社内容情報
たった一度の失敗で全てを失ったマジシャンが、少年と野良犬との出会いをきっかけに、得意のマジックを駆使し繰り広げる大冒険!誰にもまねできない雷のマジックで、劇場のスターだったルソンバン。たった一度の失敗ですべてを失い、カフェで細々と手品を披露する日々を送っていましたが、少年テレピンと、野良犬ベレとの出会いをきっかけに、少しずつマジックへの情熱と自信を取り戻していきます。そんなある日、ベレが危険な犬と勘違いされ、ケイサツに連れていかれてしまいます。ベレを助け出そう! マジックを駆使した、ルソンバンの冒険が幕を開けます。
牡丹靖佳[ボタンヤスヨシ]
著・文・その他/イラスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
102
牡丹さんの本は3冊目です。いままで2冊は絵本でしたが、これは童話で文章も同じ作者です。絵を見たときは日本人の作家らしくないと思われたのですがこの童話も海外の作品だといわれても違和感がありません。マジックの話でしかも挿絵もカラフルで楽しめます。まだ作品は少ないようですが、これからが楽しみな作家さんだと思われます。2018/09/01
anne@灯れ松明の火
24
隣町で、偶然出会い、牡丹さんの絵本が好きなので、手に取った。マジシャンのルソンバンは町の劇場のスターだったが、大失敗をして、すべてを失った。それから20年。少年テレピンと、野良犬ベレとの出会いをきっかけに、ルソンバンに変化が……! 捕まえられたベレを助けるため、ルソンバンとテレピンの活躍に引き込まれる。挿絵も多くて、絵本ファンはうれしい! 話に関係ないが、牡丹さん、「やすか」と読んで、女性だと思っていたが、「やすよし」で男性でだった^^;2022/01/02
風香
14
かつては人気を博していたが大きな舞台で失敗してしまい、今は静かに暮らしているマジシャン・ルソンバン。 男の子と出会うことで、物語が動いていく。 マジックを使いながら、犬のベレを助け出したり、パン屋のおかみさんを手伝う場面は小気味好い。挿絵も美しく、物語の世界にぴったりである。いつかどこかでルソンバンに会えますように。2018/12/07
マツユキ
13
昔は人気者だったけど、今では細々とマジックをして生活しているルソンバンでしたが、ある日、公園で犬と少年と出会い…。雲に、星と、この人、本物なのでは。出会いをきっかけに、身近なトラブルに立ち向かうルソンバンは、想像を超えて、大きく変わったみたい。絵もたっぷり味わえる、楽しい児童書でした。2022/12/10
BB
12
衝撃絵本『たまのりひめ』からの『おうさまのおひっこし』からの本作。どうなるどうなるからのそうきたかー。『おうさまのおひっこし』に続き、いい話(^^)牡丹さんファンになりそうです。ごちそうさまでしたm(__)m2020/03/06