出版社内容情報
カラー印刷の上に点字と絵柄を透明なインクで盛り上げて印刷。見える人と見えない人がともに楽しめるロングセラー絵本、第二弾。
ぞうくんが、かばくん、わにくん、かめくんを、次々と背中にのせておさんぽ――。幼いこどもたちに圧倒的な人気を誇るロングセラー『ぞうくんのさんぽ』を、「てんじつきさわるえほん」にしました。カラーで印刷された絵と文字の上に、触って楽しめる絵(触図)と文字(点字)を透明な樹脂インクで盛り上げて印刷。物語の楽しさに、触る楽しさが加わりました。目の見えない人も見える人も、ともに読む喜びを味わえる絵本です。
【著者紹介】
なかのひろたか 1942年、青森県に生まれる。1964年、桑沢デザイン研究所リビングデザイン科卒業。卒業後、アニメーション・スタジオ、デザイン会社勤務を経て、現在は絵本の創作に取り組んでいる。絵本に『ぞうくんのさんぽ』『ぞうくんのあめふりさんぽ』『ぞうくんのおおかぜさんぽ』『ゆうちゃんとめんどくさいサイ』『ゲーとピー』『カユイカユイ』『およぐ』『すってんころりん』(以上福音館書店)『うなぎさんにょろり』(ひさかたチャイルド)『かえるさんのおいけ』(教育画劇)、童話に『うさぎのおうち』『ぼくのぼうけん』(以上福音館書店)などがある。東京在住。
内容説明
見て楽しめる絵と文字の上に、触って楽しめる絵(触図)と文字(点字)を、透明な樹脂インクで盛り上げて印刷。見える人も見えない人も一緒に楽しめるえほん。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
20
点字絵本サークルの人と会うのでと、友人が参考に借りてきてくれた。絵の部分も指でたどれるし、文も点字にもなっているし、文字も書いてある。目の見える人も、不自由な人も、両方が楽しめる形になっていて、すごいなあと感心。2018/11/18
ツキノ
9
『ぐりとぐら』に続く第二弾。でっぱった絵の部分は、シルクスクリーンで印刷した絵の上に樹脂を落とし、紫外線を当てて乾かすのだそう。絵が実際に描かれているものとズレているのは製本や点字文字の配置の都合。印刷会社のデザイナーや著者のなかのひろたかさんと相談して作り上げたそう。「うわーっ」のシーンは「ぞうくん ころぶ」という説明が点字でしてあるとか。まさに労作。図書館では常に借りられていて予約待ちしたほど。健常者にも非常に意義がある本。2016/03/27
Cinejazz
6
絵本に登場する<ゾウくん>の背中に乗った<カバくん>、<ワニくん>に<カメくん>のお話を、「目の不自由な人が触って分かる点字(触図)付き絵本」として製作されたものです。 初めて目にした形式の絵本ですが、仲良く遊ぶ動物たちと一緒になって愉しめるよう工夫されています。2023/01/10
遠い日
6
「てんじつきさわるえほん」シリーズ。目が不自由でもそうでなくても、どちらの人も楽しめる絵本。絵を指で見るという工夫が、いい。でこぼこ、つるつる、出っ張った線。ことばも、点字で示される。読んでもらっても、自分で読んでも、子どもたちが楽しめるようになっている。2019/05/05