洋菓子の経営学―「神戸スウィーツ」に学ぶ地場産業育成の戦略

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  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784833419000
  • NDC分類 673.7
  • Cコード C0034

内容説明

「神戸スウィーツ」に学ぶ地場産業育成の戦略。こんな時代でも対前年比プラスを続け、今では全国ブランドに。なぜ神戸の洋菓子産業は強いのか?「東京にはできない」産業活性化のヒントを詳細に分析。全国の地場産業関係者、必読の1冊。

目次

第1章 スウィーツの街 神戸(ケーキ?洋菓子?スウィーツ?;御影―「スウィーツの街」の象徴 ほか)
第2章 人材育成―競争と共存は可能である(独立が前提;最初は「弟子候補生」から ほか)
第3章 支援―業界を育てる「縁の下の力持ち」(原材料供給業者がパティシエを刺激する;増田製粉所 ほか)
第4章 顧客―東京にはできないこと(お金持ちのお客さん;洋菓子を買うことで職人を支える ほか)
まとめ 書かれざるルール(伝承とイノベーションの両立;人材を再生産する仕組み ほか)

著者等紹介

森元伸枝[モリモトノブエ]
1964年生まれ。神戸市出身。神戸海星女子学院大学英文科卒業後、三陽商会や弁護士事務所など複数の職務経験を経て、神戸大学大学院経営学研究科修士課程修了。博士課程途中に育児が楽しく中退。子供の就学後、神戸大学大学院経営学研究科の恩師、加護野忠男教授の研究室にて教授の雑務を手伝いながら、加護野教授より研究の指導を賜る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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aiko

4
斜め読み。どなたかが書かれいた通り、学生に論文のような感あり。しかし、着眼点はおもしろい。また、神戸スウィーツについての記述も興味深い。神戸の街や広くスウィーツについて探究心が湧いた。お店の地図掲載されているので、この本片手に、神戸のスウィーツ巡りをしたら楽しいと思う。また、スウィーツを食べる時、そのおいしさばかりでなく、経営学的視点を持ちたい。2013/01/04

Wataru Hoshii

3
実にユニークな研究である。阪神間にはあれだけ人気洋菓子店が密集しているのに、なぜどの店もつぶれないでやっていけるのだろうか?というのは僕も疑問だった。3つの要因が挙げられているけれど、やはり面白いのは人材育成のあり方。洋菓子職人の世界の内側が見えてくると、スウィーツの味わいもまた一層深くなるというものだ。著者作成の「神戸洋菓子職人の相関図」は、スウィーツファンは必見。ちなみに僕(東京出身)は、東京よりも阪神間の方が洋菓子のレヴェルは絶対に高いと思います。2010/01/29

wang

1
スイーツの街・神戸。この狭い地域に多くの個性的な洋菓子店が集積しているのは何故なのか?三つの要因を上げて説明している。業界全体での職人育成システム。食材供給会社。優良な顧客。弟子の育成については詳細で具体的な内容が豊富で実に面白く読む参考にもなった。が後の二つはかなりざっくりした概要で特に顧客については明治以後の神戸の歴史をまとめただけ。具体的にどういう購買行動があったかや数字などがなく都市伝説以上の真実味がない。取材の裏付けがないためだろう。だが1つめだけでも十分読む価値はある。2013/03/17

じょうちゃん

1
すごく面白かった。この本によると神戸には横浜の倍のケーキ屋があるという。たしかに回りに洋菓子関係の仕事をしている人や関係者は多いし、何よりも、この本を見ると私のように甘いものを食べることにあまり興味がない人間にとっても、お菓子と様々な思い出が交錯する。なんだか最近あまりケーキを食べたりしてない自分は人生の貴重な時間を無駄にしているような気にさえなった。今度神戸に帰省したら沢山色々なケーキが食べたいと思った。たまたま先日「ルソンの壷」という番組で甲陽園のツマガリの話を見たばかりで、スィーツ作りにおける神戸人2012/06/20

ハタケシンヤ

1
師匠の近くには店を開かない、修行した店と同じものは作らない。でないと、村八分…。凄い世界やなあ。2011/08/22

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