栽培植物の自然史―野生植物と人類の共進化

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  • サイズ A5判/ページ数 241p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784832999312
  • NDC分類 615
  • Cコード C3045

内容説明

本書は、応用科学としての生物学を背景にしたさまざまな立場からの分析結果とこれまでの知見にもとづいて、栽培植物の本質とその自然史を論考しようとするものである。栽培植物の成立にかかわるさまざまな科学領域のうち、とくに植物学と遺伝子科学にかかわる内容を中心として構成した。

目次

第1部 栽培植物の種分化と遺伝的多様化(栽培植物の分類と栽培化症候;栽培植物における自己認識システムの進化;テンサイにおける細胞質ゲノムの系譜;アブラナ属植物と近縁属の系統分化)
第2部 栽培植物の成立と伝播(ダイズの進化―ツルマメの果たしてきた役割;細胞質雄性不稔遺伝子からみたハマダイコンと栽培ダイコンの関係;アズキの半栽培段階における生活史特性の進化;イネの起源と系譜;ココヤシの多様性と伝播;日本の野生サトイモと栽培サトイモ)
第3部 栽培植物と文化の共進化(シソとエゴマの分化と多様性;コーロ茶と山茶の起源―雌しべの形とDNA変異が語るもの;ブドウ品種の多様性とワイン―その相互関係の進化;キノコの利用と栽培化)

著者等紹介

山口裕文[ヤマグチヒロフミ]
1946年長崎県佐世保市に生まれる。1977年大阪府立大学大学院農学研究科博士課程修了。現在、大阪府立大学大学院農学生命科学研究科教授、農学博士

島本義也[シマモトヨシヤ]
1939年札幌市に生まれる。1966年北海道大学大学院農学研究科博士課程修了。現在、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター教授、農学博士
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