目次
第1部 帝国と科学アカデミー
第2部 ヴラジーミル・ヴェルナツキー
第3部 スターリンと科学アカデミー
第4部 ルィセンコ事件再考
第5部 戦争・冷戦と科学アカデミー
第6部 戦後ソ連社会主義と科学アカデミー
著者等紹介
市川浩[イチカワヒロシ]
1957年京都市に生れる。1982年大阪外国語大学外国語学部卒業。1989年大阪市立大学大学院経営学研究科博士後期課程修了。現在、広島大学大学院総合科学研究科教授。博士(商学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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工藤 杳
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浩瀚かつ高価(12500円!)な本だが、隅から隅まで面白い。多様な人が集まった論文集としての面目躍如といった感じで、一つ一つの論文は長くないが、様々な切り口で飽きさせない。語句や体裁などによくよく気を遣っていて、読むことにまったくストレスがないのは人文系研究者も見習ってほしい。個人的には最後の「パラレル・ワールド」が、ソ連の研究者が直面した制約と、体制の外部で自由を担保した仕組み(セミナーなど"パラレル・ソーシャル・インフラストラクチャ"=サードプレイス的な)を概説していて興味深かった。2018/04/15