内容説明
5億年前は赤褐色の山肌がむきだしになっていた地球上に、どのようにして緑の陸上植物が進出し、そしてさまざまな花が豊かに咲き乱れる被子植物へと進化していったのだろうか?本書では、陸上植物の進化の歴史をふまえて、被子植物の起源と初期進化について私を含めた最新の研究成果をもとに花粉や植物化石という視点から解き明かされつつある白亜紀における被子植物始原群の進化の過程を紹介しよう。
目次
陸上植物の出現
森林の成立と裸子植物の出現
裸子植物の台頭
白亜紀における被子植物の出現と多様化
被子植物の最古の小型化石
被子植物の主要始原群の分化
初期進化段階の被子植物
白亜紀の被子植物の台頭
日本から発見された白亜紀の被子植物
後期白亜紀に多様化した被子植物
新生代の被子植物
終論
著者等紹介
高橋正道[タカハシマサミチ]
1950年山形県に生まれる。1979年東北大学大学院理学研究科博士課程修了。新潟大学理学部教授。理学博士。専門は植物系統分類学・花粉形態学・古植物学。日本植物学会・日本植物分類学会・アメリカ植物学会所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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