感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ach¡
39
2巻はクマの生態と管理についてがメイン。写真家の星野道夫さんがヒグマに襲われ急逝した事故を受け補章が追記。動物行動学博士で友人の著者が認めるほど知識も経験も豊富だった星野氏。長年アラスカに住みクマを熟知していたはずの男が何故?て話だが、これも野生動物を人間社会に依存させた結果が招いた人災であり、彼の豊富な知識と自信が逆に仇となった悲劇である。危険な動物だからこそ正しく理解することがお互いを守ることに繋がる。本来なら過剰に恐れる必要のない荘厳な動物なのだ。しっかり管理されなくてはならないのは人間の方である。2016/05/03
甘納豆
1
上下2巻と長いけれど、クマはなぜ人を襲うか、という問いに対しての答えは、ようするに人間がいけないという本です。 熊の生態や現状に興味がある方なら、悲惨な実例から建設的な取り組みまで、ぎっしり内容が詰まってますので、楽しめるでしょう。2011/02/04