内容説明
戦後半年あまり民主主義に懐疑的であった丸山は、人民主権の新憲法と60年安保を経て「永久革命としての民主主義」に至る。その丸山は1960年代末の東大紛争で直面した困難にどのように応えようとしたか。破滅的な戦争から再出発した日本のデモクラシーを考える。
目次
第1章 戦後民主主義は虚妄か
第2章 永久革命としての民主主義
第3章 アメリカの不可解さ
第4章 他者を理解する知性
第5章 東大紛争と研究室封鎖
第6章 概念の解体とロマン主義
第7章 授業再開と形式への固執
第8章 戦後民主主義ナンセンス
付録 丸山真男日録 一九六九年一‐三月
著者等紹介
清水靖久[シミズヤスヒサ]
1954年8月、広島県三原市に生まれる。1984年3月、東京大学大学院法学政治学研究科退学。1984年4月、九州大学教養部講師として社会思想史を担当。現在、九州大学大学院比較社会文化研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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