北海道大学大学院文学研究科研究叢書<br> 共和政ローマの内乱とイタリア統合―退役兵植民への地方都市の対応

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北海道大学大学院文学研究科研究叢書
共和政ローマの内乱とイタリア統合―退役兵植民への地方都市の対応

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  • サイズ A5判/ページ数 259p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784832968431
  • NDC分類 232.4
  • Cコード C3022

出版社内容情報

前八〇年代、退役兵植民により存続の危機に陥ったイタリア諸都市の対ローマ交渉を分析。内乱から一体化へ至る道のりを明らかにする。前八〇年代、全イタリアを巻き込んだローマの内乱の後、イタリア各地の都市に退役兵植民が実施され、それら都市は存続の危機に直面した。本書は、対象都市の立場や経緯のほか、特に地方貴族のローマとの交渉を分析し、これまで見えなかった、帝政ローマへ至るまでのイタリアのあり方、イタリアに政治的一体化がもたらされた道のりを明らかにする。

序 章 課題と方法



第一章 前八〇年代の内乱──退役兵植民までの過程

 1 はじめに

 2 前八八年のローマ進軍

 3 前八七年の内乱

 4 キンナ時代:内乱の小休止

 5 キンナの殺害とカルボ

 6 ポンペイウスの挙兵問題

 7 スッラのイタリア帰還

 8 前八三年の戦闘

 9 内乱の最終局面(前八二年)

 10 おわりに



第二章 スッラによる戦後処理──イタリアへの退役兵植民

 1 はじめに

 2 スッラの経歴

 3 退役兵植民の規模をめぐって

 4 退役兵植民の対象都市

 5 おわりに



第三章 ポンペイ──退役兵植民と「二重共同体」

 1 はじめに

 2 退役兵植民の実相

 3 「二重共同体」説の再検討

 4 「不和」から「融合」へ:公共建築物の変容

 5 おわりに



第四章 ファエスラエ──退役兵植民とエトルリアの騒擾

 1 はじめに

 2 レピドゥスの蜂起

 3 カティリナ陰謀事件

 4 おわりに



第五章 ウォラテッラエとアッレティウム──退役兵植民と地方貴族の交渉力

 1 はじめに

 2 ローマ市民権の?奪をめぐって

 3 ウォラテッラエへの退役兵植民

 4 アッレティウムへの退役兵植民

 5 おわりに

 補論 クルシウムに退役兵植民市は存在したか?



第六章 カプア──退役兵植民と有力都市の再興

 1 はじめに

 2 ブルトゥスの植民市とスッラ

 3 ハンニバル戦争後のカプア

 4 「マギステル碑文」と地方貴族

 5 カプアの再興

 6 おわりに



終 章 内乱とイタリアの一体化





あとがき

初出一覧

参考文献表

地名・事項索引

人名索引

砂田 徹[スナダ トオル]
著・文・その他

内容説明

前80年代、全イタリアを巻き込んだローマの内乱の後、イタリア各地の都市に退役兵植民が実施され、それら都市は存続の危機に直面した。本書は、対象都市の立場や経緯のほか、特に地方貴族のローマとの交渉を分析し、これまで見えなかった、帝政ローマへ至るまでのイタリアのあり方、イタリアに政治的一体化がもたらされた道のりを明らかにする。

目次

序章 課題と方法
第1章 前八〇年代の内乱―退役兵植民までの過程
第2章 スッラによる戦後処理―イタリアへの退役兵植民
第3章 ポンペイ―退役兵植民と「二重共同体」
第4章 ファエスラエ―退役兵植民とエトルリアの騒擾
第5章 ウォラテッラエとアッレティウム―退役兵植民と地方貴族の交渉力
第6章 カプア―退役兵植民と有力都市の再興
終章 内乱とイタリアの一体化

著者等紹介

砂田徹[スナダトオル]
1959年輪島市生まれ。1983年金沢大学文学部卒業。1986年金沢大学大学院文学研究科修士課程修了。1988年名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程中退。現在、名古屋大学文学部助手、北海道大学大学院文学研究科助教授を経て、同教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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じょあん

3
スッラの退役兵植民を軸に内乱の時代とそれが統合に向かっていくプロセスを考察している。 近年の研究の成果によってもはやマリウスの兵制改革で無産市民が兵士となり、兵士が将軍がパトロネジによって結びつき、将軍同士の内乱が起こり……といったような単純な図式は採用できなくなった。では、内乱の一世紀には起こっていたこととは何だったのか? 複雑に絡み合う糸を解きほぐしていく研究の書。2023/10/26

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