内容説明
ユネスコ無形文化遺産“古琴”の世界最古の楽譜。その来歴、荻生徂徠による研究の解明、最古の指法書の再発見など、新知見に富む研究書。『幽蘭』等の本邦初の翻刻・現代語訳を含む。
目次
第1章 『幽蘭』の内容と来歴(『幽蘭』の内容について;日本における伝存の軌跡 ほか)
第2章 荻生徂徠による『幽蘭』研究の実態(荻生徂徠編著『幽蘭譜附琴左右手法・琴手法図・調琴法』;荻生徂徠著『幽蘭譜抄』 ほか)
第3章 『幽蘭』と共に伝わった琴の指法書『琴用指法』(彦根城博物館所蔵『琴用指法』の来歴;彦根城博物館所蔵『琴用指法』の概要とその原典 ほか)
第4章 『幽蘭』の解読(文字譜の解釈と現代語訳;『幽蘭』に用いられる指法について ほか)
著者等紹介
山寺美紀子[ヤマデラミキコ]
お茶の水女子大学文教育学部外国文学科中国語学中国文学専攻卒業。2010年、同大学大学院人間文化研究科博士後期課程比較社会文化学専攻修了。1997~98、2002~03年、上海音楽学院留学。博士(人文科学)。現在、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科研究院研究員、國學院大學北海道短期大学部兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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