内容説明
旧ソ連・東欧諸国で体制転換の過程が始まって20年余り。同じように民主化・市場化を目指しながらなぜ国ごとに政治・経済制度が相違するのか。政治を軸にした比較分析により、体制転換の特質を明らかにする。
目次
体制転換を理解する―政治比較の視点から
第1部 制度構築・再編の比較分析(「歴史の遺産」とその影響―旧東欧諸国における政治発展と制度選択・デモクラシー;ポスト共産期の東中欧諸国の地方制度改学―広域自治体設置問題をめぐって;ソ連共産党中央委員会からロシア大統領府へ―ロシアにおける半大統領制の発展)
第2部 政党システム形成の比較分析(政党戦略と政党間競合―東中欧政党システムにおける二極競合化?;旧ユーゴスラビア諸国の政党システム―専門家サーベイの結果に基づく政党の「政策位置」の測定;政党システムの分岐点―ロシア、ウクライナにおける政治エリートの連合再編過程の比較分析;エストニアとラトヴィアの政党政治比較―歴史的要因としてのロシア語系住民問題を軸に)
第3部 比較政治経済の視点から(東欧における経済的後進性について―ルーマニアおよびブルガリアを例として;ポスト社会主義の中東欧諸国における福祉制度の多様性―あるいは「体制転換研究」と「福祉政治研究」の架橋の試み;ロシア財政制度の資本主義化;体制転換研究の意義―研究の成果と残された課題)
著者等紹介
仙石学[センゴクマナブ]
1964年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。現在西南学院大学法学部教授
林忠行[ハヤシタダユキ]
1950年生まれ。一橋大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。現在北海道大学スラブ研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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