内容説明
4~6世紀、中国華北を支配した北方遊牧民族の鮮卑拓跋部。鮮卑拓跋部を中心とする北族は北魏の支配層「代人集団」を形成する。北魏のもうひとつの国号「大代」は代人集団における統合原理「代人意識」の表出である。本書は、「代人集団」と「代人意識」の形成と変容の過程を代国から隋唐までの時間枠で論じる。
目次
第1章 「部族解散」研究史
第2章 領民酋長制と「部族解散」
第3章 北魏石刻史料に見える内朝官―「北魏文成帝南巡碑」の分析を中心に
第4章 北魏の洛陽遷都
第5章 北魏の国号「大代」と「大魏」
第6章 北朝正史における「代人」
著者等紹介
松下憲一[マツシタケンイチ]
1971年静岡県掛川市に生まれる。2001年北海道大学大学院文学研究科博士後期課程東洋史学専攻修了。博士(文学)北海道大学。2002年北海道大学大学院文学研究科助手。北海道大学大学院文学研究科助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。