内容説明
本書は、モービル社の買収を一つの帰結とするに至った今日までの同社の活動全体を解明するための基礎作業をなす。本書は、個別企業の事業活動についての歴史研究であるが、著者自身は現代資本主義分析、第2次大戦後における世界経済の解明を目的とする研究の一つとしてこれを位置づけている。
目次
問題の所在と予備的考察(本書の主題と構成;「解体」以前の原油獲得と製品販売;「解体」とその意味)
第1部 1920年代初頭から第2次大戦終了まで(1920年代の活動と業界支配力の低下;1930年代の活動と戦後構造の原型形成;第2次大戦期の活動とその特質)
第2部 第2次大戦終了以降1960年代末まで(原油生産活動の新展開;世界市場における製品販売活動;イギリスにおける製品生産と販売活動 ほか)
著者等紹介
伊藤孝[イトウタカシ]
1952年札幌市に生まれる。北海道大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科博士課程単位取得、1982年より埼玉大学経済学部に在職。現在、埼玉大学経済学部教授、博士(経済学)
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