交差する日台戦後サブカルチャー史

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交差する日台戦後サブカルチャー史

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784832934146
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C1095

出版社内容情報

●本書の特徴

文学、映画、オタク文化、ミステリなど、台湾において戦後日本のサブカルチャーがどのように受容され土着化していったのか、また、台湾から日本のサブカルチャーは何を逆輸入しようとしたのか。戦後から現代にいたるサブカルチャー史を、日本と台湾双方の観点から明らかにする。

●目次

序──歴史と記憶をめぐる日台戦後サブカルチャー研究………押野武志
 従来の研究と本書の目的
 歴史と記憶の交差
 本書の構成と概要


 Ⅰ 歴史の交差

1950年代初期の禁書政策と中国語通俗出版………張 文菁
 はじめに
 1 40年代末から50年代初頭の台湾図書市場
 2 空洞化する50年代の図書市場
 3 台湾通俗小説の出現へ
 おわりに

1970年代アジア系女性アイドル論………押野武志
 はじめに──南島オリエンタリズムの回帰
 1 1970年代前半のアジア系アイドルの登場とその背景
 2 南沙織と南国イメージ
 3 鄧麗君と「何日君再来」
 おわりに─アイドルと愛国の現在形

台湾ニューシネマにおける歴史表象──侯孝賢とエドワード・ヤンを中心に………趙 陽
 1 『悲情城市』における歴史表象の再考
 2 『台北ストーリー』における台北の歴史
 3 『牯嶺街少年殺人事件』におけるロックンロールの歴史
 おわりに

台湾ノスタルジアを超えて──東山彰良と北方謙三………𠮷田司雄
 1 台湾ノスタルジアの流行
 2 北方謙三『望郷の道』
 3 東山彰良『流』

感情労働からパフォーマンス労働へ──台北「メイド喫茶」の民族誌研究
                         ………李 明璁・林 穎孟(大塚麻子 訳)
 1 はじめに
 2 参照文献と概念分析
 3 研究方法
 4 研究報告
 5 ま と め


 Ⅱ 表象の交差

台湾は『マジンガーZ』で何をしたのか………横路啓子
 1 台湾における「日本」の意味
 2 『マジンガーZ』から『無敵鉄金剛』へ
 3 子供の頃の思い出としての『無敵鉄金剛』
 4 記号としての「無敵鉄金剛」
 5 成り上がる文化

SF・ヘテロトピア・グローバルな近代性──映画「神龍飛俠」シリーズのSF的想像力
                              ………楊 乃女(熊 雨青 訳)
 はじめに
 1 視覚論的転回とグローバルな近代性
 2 台湾語SF映画と「神龍飛俠」シリーズ
 3 SF映画と近代性
 おわりに

日台神仏図像学──キャラクター化する神仏と現代メディア………今井秀和
 1 現代日本のキャラクター文化
 2 伝統的な神のキャラクター化
 3 架空の神のキャラクター化
 4 いわゆる「神様」図像
 5 日本の流行神とグッズ
 6 台湾の神仏キャラクター
 7 日台の神仏キャラクターと信仰

ドキュメントコミック、ジェンダー、そしてポスト3・11における情動の政治
                             ………涂 銘宏(藤井得弘 訳)
 1 災難を表象する図像とエクリチュールの倫理
 2 3・11の記録におけるジャンル/ジェンダーの政治
 3 萩尾望都とゆうみえこの漫画における3・11の情動の政治
 4 ドキュメントコミックにおける「災禍の表象」への省察
 おわりに


 Ⅲ ミステリの交差

モンスターの越境──台湾ミステリにおける犯罪リビドーの科学的想像力と身体に潜む恐怖
                             ………陳 國偉(李 珮琪 訳)
 1 科学はミステリ世界の神か、それとも悪魔か?
 2 モンスターを作る
 3 日本を翻訳する歴史
 4 科学の他/牠者化と身体の恐怖

「言えない秘密」をいかに翻訳するか──叙述トリックから見る台湾における日本ミステリの受容
                              ………金 儒農(李 珮琪 訳)
 1 はじめに
 2 「言えない秘密」──世界に対する不信任投票
 3 台湾における「言えない秘密」
 4 おわりに──叙述の壁は存在するか

妖怪から見る台湾現代ミステリの社会的位置づけ………瀟湘神(張 可馨 訳)
 1 台湾における妖怪ブームの文脈
 2 台湾妖怪のブームがなぜ生まれたのか
 3 妖怪は近代と共存できるか
 4 ミステリの近代性
 5 妖怪の近代化
 6 結び


あとがき

内容説明

文学、映画、アイドル、アニメ、オタク文化、ミステリなど…台湾では日本のサブカルチャーはどのように受容されたのか。日本は台湾をどのように表象したのか。

目次

序―歴史と記憶をめぐる日台戦後サブカルチャー研究
1 歴史の交差(一九五〇年代初期の禁書政策と中国語通俗出版;一九七〇年代アジア系女性アイドル論;台湾ニューシネマにおける歴史表象―侯孝賢とエドワード・ヤンを中心に;台湾ノスタルジアを超えて―東山彰良と北方謙三;感情労働からパフォーマンス労働へ)
2 表象の交差(台湾は『マジンガーZ』で何をしたのか;SF・ヘテロトピア・グローバルな近代性―映画「神龍飛侠」シリーズのSF的想像力;日台神仏図像学―キャラクター化する神仏と現代メディア;ドキュメントコミック、ジェンダー、そしてポスト3・11における情動の政治)
3 ミステリの交差(モンスターの越境―台湾ミステリにおける犯罪リビドーの科学的想像力と身体に潜む恐怖;「言えない秘密」をいかに翻訳するか―叙述トリックから見る台湾における日本ミステリの受容;妖怪から見る台湾現代ミステリの社会的位置づけ)

著者等紹介

押野武志[オシノタケシ]
1965年、山形県生まれ。北海道大学教員。専攻は日本近代文学

吉田司雄[ヨシダモリオ]
1957年、東京都生まれ。工学院大学教員。専攻は日本近代文学

陳國偉[チンコクイ]
1975年、台湾基隆市生まれ。台湾の文化研究学会代表理事、国立中興大学台湾文学・トランスナショナル文化研究科教員・ディレクター、同大学台湾人文創造学部学位プログラム主任。専攻は台湾現代文学、大衆文学、ミステリー、ポップカルチャー、映像論、日台比較文学研究

〓銘宏[トメイコウ]
1969年、台湾台南市生まれ。台湾淡江大学教員。専攻は西洋近代哲学、東アジア思想、テクノロジーとサブカルチャー論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

19
台湾と日本の研究者・作家総勢13名による書き下ろし論文集。文学やミステリー、映画、アニメ、オタク文化など、台湾と日本のサブカルチャーを歴史と記憶の交差にも目配せしながら幅広く論じている。マジンガーZが70年代終わりに台湾でも人気を得ていたようだ。当時は日本的な色彩を剥ぎ取り中華的なものに生まれ変わらせていたが、台湾社会の変化に沿ってキャラクターのイメージも変容してきたという。◆台湾のメイド喫茶についての論文は興味深かった。自分には全く馴染みのない「萌え感」といった感覚的なものを言語化する能力に脱帽。2023/03/30

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