内容説明
日露関係史・日本北辺史の研究に携わってきた著者が、日本とロシアの最初の接触から現代までを、両国さらにはアイヌ民族とのかかわりについて、種々の挿話等を交えながら、歴史的に考察。細かな注を付さず、一般読者向けに読みやすく書き下ろした、著者積年の研究の総決算。北大図書館北方資料室が世界に誇る貴重な資料に基づき、ヨーロッパ・ロシア・中国・日本の北方図を詳細に比較検討。その相互関係を明らかにするとともに、地理的探求と地図作製の問題を総合的に叙述した北方地図学史・日本北辺史の決定版。
目次
序章 千島列島の地理と先住民
第1章 千島列島に関する初期の情報
第2章 ロシア人の千島進出
第3章 ロシア人の千島列島南下
第4章 ロシア人の蝦夷地到来と『赤蝦夷風説考』
第5章 天明年間幕府の蝦夷地調査
第6章 幕府の蝦夷地直轄への道
第7章 露米会社と千島列島
第8章 幕府・松前藩の南千島経営
第9章 日本の北千島領有と経営
第10章 北洋漁業と北千島諸島
第11章 内国植民地としての南千島諸島
終章 第二次世界大戦と千島列島
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