内容説明
よりよいサニテーションを作り上げるための「共創」とは。カメルーン、ブルキナファソ、ザンビア、インドネシアなど、フィールド調査での地域の人々との関わりの中から、技術の実装のみならず、文化的、社会的、経済的に受け入れ可能なしくみづくりと、それを実現するための多様なアクターによる共創の必要性を説く。
目次
なぜサニテーションの共創が必要なのか
第1部 サニテーションのしくみを構成する要素(サニテーション計画―技術選択から住民参加、そして社会的包摂へ;国内外のアクター間の対立と連携―国際関係論と参加民主主義の視点から;ステークホルダーとしての生活者;価値をつなぐ共創)
第2部 地域に根差したサニテーションを共創(co‐creation)する(フィールドマトリクス―様々な事例の見取り図;カメルーン―アクターたちの思惑とすれ違い;ブルキナファソ―研究者とローカルNGOが住民を主導する;ザンビア―子どもと若者による水と衛生の参加型アクションリサーチ;インドネシア―マテリアルフローから価値のつながり・ひとのつながりへの展開を目指す)
人に寄り添うサニテーションとは
座談会 サニテーション学を創る
著者等紹介
清水貴夫[シミズタカオ]
京都精華大学国際文化学部准教授/総合地球環境学研究所客員准教授。専門:文化人類学
牛島健[ウシジマケン]
北海道立総合研究機構北方建築総合研究所研究主幹。専門:地域計画、社会システムデザイン
池見真由[イケミマユ]
札幌国際大学観光学部准教授。専門:開発経済学、参加型開発論、地域研究
林耕次[ハヤシコウジ]
総合地球環境学研究所研究員。専門:生態人類学、地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。