内容説明
行政とは何か、政府はなぜ必要なのか、公務員の給与はいくらなのか、政策はどのように決まるのか。私たちは行政のことをほとんど知らない。行政をめぐる本質的な問いから素朴な疑問まで、私たちが知りたいことに答える、行政学の新しい教科書。基礎的な事柄から、最先端の研究成果まで網羅する。新型コロナウイルスへの対応、デジタル庁の発足といった最新の話題にも触れる。
目次
第1部 行政と行政学の基礎(行政のレーゾン・デートル;国家の発展と行政の変化 ほか)
第2部 行政の制度(執政制度と首相のリーダーシップ;内閣制度と国家行政機構 ほか)
第3部 行政の組織と管理(官僚制の理論;組織の理論 ほか)
第4部 行政の活動と政策過程(政策過程の理論と実際;政策の実施と評価 ほか)
第5部 地方自治(地方自治体の制度;地方自治体の組織と人事管理 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷほは
4
2021年10月刊行のためデジタル庁の設置など最新動向にも目配りされつつ、理論の概括や制度の把握として今の自分が何合目あたりまで登ってきているのかを実感するための、非常にいい教科書だった。NPMの議論や官僚制論に関してはどうも一度流れを掴んでしまうと浅い論点ばかりが羅列されていくような感覚に襲われるのだが、11章「政策の実施と評価」でリプスキ―のストリートレベルの官僚制に関して紹介があったことにホッとした。リモートワークとエッセンシャルワークに分化した現在、この辺はかなり再考する余地があると思っている。2022/01/21