B選書
山本七平の日本の歴史〈上〉

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  • サイズ B40判/ページ数 266p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784828411774
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0021

目次

第1部 夏目漱石『こころ』に見る現代日本精神(人間関係からの無重力状態;「純粋人間」を創りだす「道」;虚のエネルギーとしての天皇制)
第2部 南北朝と天皇(『神皇正統記』を貫く判断と行動の基準;『神皇正統記』が画した二つの天皇制;後醍醐天皇像に重なる「友人K」;「公家の武家化」に収斂する親房の思想;天皇製造人と下剋上)

著者等紹介

山本七平[ヤマモトシチヘイ]
1921(大正10)年、東京に生まれる。42(昭和17)年、青山学院高等商業学部を卒業。44(昭和19)年太平洋戦争でマニラに上陸。45(昭和20)年フィリピンのカランパン捕虜収容所に将校として収容される。翌年12月31日最後の帰還船で九州、佐世保に到着。戦争中の栄養失調と多くの疾病によって生涯にわたり健康をそこなうことになる。58(昭和33)年、山本書店を創立。山本書店主として主に聖書関係の出版物の刊行を続けるかたわら、評論家としても活動。その日本人論は今も日本人の心をとらえている。91(平成3)年永眠
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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チャーリブ

37
再読。初出は1973年に雑誌連載されたもの。ここで尊氏がある種の「真空」の人のように描かれていたように記憶していたのですが、内容はもっと大掛かりでした。本書では、まず漱石の『こころ』を分析して、その登場人物たちに「去私の人」という日本人特有の、いわば「聖人」のような生き方を見出します。あの「則天去私」です。尊氏は、その「去私の人」の代表人物として描かれていて、その「虚のエネルギー」によって歴史を動かし、なんと天皇制を作り出したという気宇壮大な話。興味深いのですが、古典の引用が多く読みづらいのが難点。○2023/10/03

ja^2

1
難しい。原文の引用が多過ぎ2009/08/07

はるゆう

1
日本論として、日本人や日本の歴史にある根本的なことを述べているように思われる。しかし、『「去私の人」のもつ真空が発生させるエネルギー』(p120)がどういうもので、どうやってできるのか、自分にはうまく理解できなかった。2012/02/07

Katsusuke Taira

0
test2019/02/17

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