内容説明
津波や液状化現象、長周期地震動、非構造部材など震災で露呈した新たなリスクと対応策を実例で解説。将来の建築計画や街づくりの在り方を提示。一般メディアが注目しない建物被害を網羅的に分析。震災に耐える都市や建築のヒントを実例から探る。被災したり避難所になったりした著名建物をリポート。
目次
1 フォトルポ(街をのみ込んだ津波;非構造部材が凶器に ほか)
2 被害から探る課題と対策(対策はゼロからの出発―津波/分析;津波避難ビルの指針―津波/解説 ほか)
3 地震分析(1000年に1度の規模―計測記録/解説;観測体制の改善を図れ―計測記録/分析)
4 有名建築、震災後(最上階の天井パネルが崩落―地震被害/せんだいメディアテーク;入り江の展示棟が大破―津波被害/宮城県慶長使節船ミュージアム ほか)
5 復旧・復興への道筋(見え始めた再生の青写真―計画/岩手・宮城;原発被災地で再起の第一歩―計画/福島 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もっちりもちべぇ
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東日本大震災での建築分野の被害・分析・対策をまとめた本。専門知識ゼロでしたが、写真・図も多くて解りやすかったです。2012/08/05
2n2n
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東日本大震災における都市・建築の被害状況やその分析・対策等をコンパクトにまとめた一冊。ビジュアルで訴える記事が多いため大変わかりやすい。建築の専門外の人に、震災について何かを説明する時、この本が非常に役立つのではないかと思う。あと、震災関連の本には不必要に人の不安を煽るものも少なくないが、本書についてはそういう表現はほとんど無いところも良い。2011/10/16
tak
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防災から減災へ。知恵と工夫を。復興計画の内容が、政治ニュースに埋没していると、痛感。様々な専門家の解説が有難い。2011/07/02