ATOKATA

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 30X37cm
  • 商品コード 9784822266295
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0072

出版社内容情報

写真家の篠山紀信氏による東日本大震災の写真集。東日本大震災とは何だったのかを氏独自の視点で切り撮っている。判型は292mm×362mmの大判で、被災地の写真約100点、肖像写真約20点を収録。
篠山氏は未曽有の災害を目の当たりにして、人間が生きるということがなんと不条理であるかと感じた。そして、自然の力に畏怖し、畏敬を持って凝視する姿勢で被災地と向き合った。静けさの漂う写真からは、悲しみの深さや無常感がにじみ出ている。

イメージ画像を出版社サイトでご覧頂けます→こちら

内容説明

篠山紀信が全身全霊で向き合った東日本大震災。3・11を境に表現の在り方が変わった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風に吹かれて

18
「あとかた」、「跡形」。つまり「痕跡(こんせき)」、「形跡(けいせき)」。  2011年3月11日に発生した東日本大震災。人びとが日々を営んでいた場所が無残な姿で残された。その情景を撮影するとき、篠山紀信の胸中はどんなだったろう。 写真が写す景色には静寂が漂っている。その景色の向こうに人間の力が及ばない自然が確かに映っていると思った。 →2024/01/19

雨巫女。@新潮部

9
《書店》自然の脅威、人工の弱さを感じ。ありのままを伝えることも大事だと思う。見るのもつらいが、体験し、そのものが、実際目の前で、暮らしている人々のつらさや悲しみ等に比べたら…。風化させないためにもぜひみてほしい。2012/06/22

イッセイ

8
東日本大震災の被災地を写した写真集。倒壊した家の中に見えるテレビは、いま使っているのと同じものだった。震災は、人の暮らしを根こそぎさらっていった。一方、渡り鳥の群れが戻ってきている様子も(S)2011/12/08

nutts

6
戦地や被災地では「シャッターを切るべきか、すぐにでも手を差し伸べるべきか」の葛藤に苛まれるという。でも、これは報道写真じゃない。篠山紀信が見渡す限りの瓦礫の中で撮ったのは、明らかに作品だった。それが、徐々にみたままの風景を切り取るようになり、最後には、5月末に撮った被災した方々のポートレートへとつながる。撮る側がぶれている。見渡す限りの瓦礫が放つ力は、それほどまでに強かったのだろう。被災した方々は、爪痕生々しい場所で、どんな思いでレンズを見つめていたのだろう。その先には希望を見て取れたのだろうか。2012/01/13

sawa

5
★★★★☆ 3.11後、紀信が見た被災地。悲劇を忘れてこの写真を、綺麗とか、かっこいいとか思ってしまうのはいけないことだろうか。巻末の被災者の顔、何ともいえない、いい顔だった。(立)2012/01/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4256210
  • ご注意事項