取締役会の仕事―先頭に立つとき、協力するとき、沈黙すべきとき

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取締役会の仕事―先頭に立つとき、協力するとき、沈黙すべきとき

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  • サイズ A5判/ページ数 338p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784822250614
  • NDC分類 335.43
  • Cコード C0034

出版社内容情報

企業「取締役会」に焦点を当て、その存在意義や責任、機能を体系的にまとめあげ、経営陣との関係や行動原則を具体的に解説する。

社外取締役が会社を救う!(殺す?)

IBM P&G アップル ヤフー! フォード BHPビリトン レノボ、インフォシス――。世界的な企業の取締役会では、ボードメンバーがどのように行動し(あるいは行動せずに)、会社を成功へと(あるいは破綻へと)に導いてきたのか? 先進事例に究極のコーポレート・ガバナンスを学ぶ。

「われわれはここで何をしようとしているのか? いまこの会社が置かれた状況のなかで、どのような役割を果たすべきか? その役割を果たすために何を優先すべきか?……先頭に立つべきとき、協力すべきとき、何も関与すべきでないときを見きわめることは、取締役会のもっとも重要な任務である」(元フォード・モーターズ筆頭取締役 アーヴィン・ホカデイ・ジュニア)――本文より

第1章 形式的な役職から監視役、そしてリーダーへ
共同リーダーシップの新しいモデル
取締役会による「史上最高の決断」
監視者とリーダー
注意義務と忠実義務
リーダーシップ義務
先頭に立つとき、協力するとき、関与しないとき
取締役のチェックリスト

第2章 もっとも大切なこと――基本理念を決める
求心的なDNA
遠心的なDNA

第3章 価値を創造する取締役を雇う
適任者を選ぶ
事業を拡大する――インフォシス
事業を統合する――レノボ
外部の才能を活用する――RBSグループ
会社を再建する――デルファイ

第4章 機能不全を取り除く
トラブルメーカーに対処する
取締役を評価する
経営幹部による評価
残すべき人材を特定する
どこで線を引くか
取締役の反乱

第5章 ボードリーダー、求む
最優先事項――ボードリーダーに適任者を置く
求められる資質
ボードリーダーの6つの要件
決裂から決断へ
土台をつくる
経験者は語る

第6章 CEOの承継――究極の決断
フォードでハンドルを握る
取締役の責任
社内から選ぶために
グラクソ・スミスクラインの450度評価
先手を打つ
デューディリジェンスの重要性
正しいCEOを選ぶための10の指針

第7章 適任者を探す
ミスマッチが招く結末
第一に要件、第二に能力
戦略的な基準の重要性
リーダーシップ委員会

第8章 CEOを解雇する
CEOのつまずきを見逃さない
明確な戦略の欠如
実行力不足
不適切な人事
問題を発見したあとは?
対話のドアを開けておく
早期発見・早期介入
モトローラのCEO交代劇

第9章 リスクをチャンスに変える
リスクとチャンスのバランス―─ゼネラル・エレクトリック
買収する側の取締役会のリーダーシップ――プロクター・アンド・ギャンブル
売却する側の取締役会のリーダーシップ――ローム・アンド・ハース
諮問委員会(アドバイザリー・ボード)

第10章 距離を置く
干渉しすぎずに関与する
境界線を引く
飛行禁止区域
鏡をのぞく
「境界線を決める文化」をつくる

第11章 リーダーシップの有無がもたらすもの
居眠り運転――AIG
協力体制が会社を救う――タイコ

第12章 コーポレート・ガバナンスを再定義する
ボードがチームを世界の頂点に導く

■取締役の総合チェックリスト

付録A■取締役による監視機能とリーダーシップの傾向

付録B■取締役の評価

付録C■ボードリーダーとCEOの責任分担

【著者紹介】
世界的に有名な経営コンサルタント。顧客にはGE、フォード・モーターズ、デュポン、コカ・コーラ、3Mなど著名企業が名を連ねる。ハーバード・ビジネススクールで修士号、博士号を取得し、ハーバード大学、ノースウェスタン大学で教鞭をとる。『経営は「実行」』(日本経済新聞出版社)など著書多数。

内容説明

社外取締役が会社を救う!(殺す?)―世界の先進事例に究極のコーポレート・ガバナンスを学ぶ。

目次

形式的な役職から監視役、そしてリーダーへ
1 機能する取締役会(もっとも大切なこと―基本理念を決める;価値を創造する取締役を雇う;機能不全を取り除く;ボードリーダー、求む)
2 リーダーをリードする(CEOの承継―究極の決断;適任者を探す;CEOを解雇する)
3 価値を創造する(リスクをチャンスに変える;距離を置く;リーダーシップの有無がもたらすもの;コーポレート・ガバナンスを再定義する)

著者等紹介

チャラン,ラム[チャラン,ラム] [Charan,Ram]
世界的に有名な経営コンサルタント。顧客にはGE、フォード・モーター、デュポン、コカ・コーラ、3Mなど著名企業が名を連ねる。ハーバード・ビジネススクールで修士号、博士号を取得し、ハーバード大学、ノースウェスタン大学で教鞭をとる

ケアリー,デニス[ケアリー,デニス] [Carey,Dennis]
トップエグゼクティブのヘッドハンティングを手がけるコーン・フェリー・インターナショナルの副会長。元デラウェア州政府労働長官

ユシーム,マイケル[ユシーム,マイケル] [Useem,Michael]
ペンシルバニア大学ウォートン・スクール教授。MBAコースで教鞭をとるかたわら、多数の企業・団体でリーダーシップやガバナンスの教育を実践している

川添節子[カワゾエセツコ]
翻訳家。慶應義塾大学法学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koji

4
収穫の1冊。社外取締役の立ち位置の難しさはよく理解できます。我社でも、結構執行の細部に入り込んで改善を求め掻き回されることが多く、その火消しに手間を取らされます。この本を読んで感心したのは、アメリカは民主主義とデュープロセスをとことん追求する理念の国で、CEOとボードリーダーが手間を惜しまず対話をすること。日本版コーポレートガバナンスは道遠しですね。一方日本の良さはミドルによるボトムアップ。米国ではミドルってどういう扱いをうけているのでしょうか。米への歩み寄りが日本の良さを損なわないことも願っています。2015/09/11

あると

1
勉強になりました。日本の会社の在り方も、過渡期ですね・・・2019/09/15

Akitoshi Maekawa

0
ガバナンスと経営執行の違いとは?ということを考えたくて。自分の知っている構図が取締役会議長=代表取締役=CEOになっている気がするけど、当たり前ではないのね。何が正解、というものはおそらくなく、自分たちがどの国・社会性の元にビジネスをしているか、自分たちの持っているケイパビリティと外から確保するものをちゃんと切り分けることで、最適なガバナンスに向かっていくのかな。2015/12/31

K.C.

0
日本のように、社外取締役をこれから強化していこうという状況とは違い、完全に執行機能を分離した取締役会における、執行しない取締役についてまとめられたもの。お飾りではなく、執行部とある部分は協働し、ある部分は委ねるという点は理解できる。日本へは…あまり参考にできないかもしれない。2015/04/18

Mc6ρ助

0
所詮は縁のない世界。でも下から見てても歓迎しがたい取締役は、お・な・じ。『細かい所まで管理するマイクロマネジメントを行うこと』、ひたすら自分の知識を披露する『マガジントーカー』、自分のよく知っている話題に執着する『回転木馬乗り』、争いを好む『手榴弾投げ』、判断よりルールを強調する『コンプライアンスの囚人』、自分のことばかりに言及する『自己中心主義者』、会社の本当の問題を理解していない『お手上げ状態』2015/04/11

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