内容説明
２１世紀の経済システム「オークション」を学ぼう。ゲーム理論、行動経済学、実験経済学の華麗なる協演。
目次
イギリス式オークションとヴィッカレー・オークション
ヴィッカレーからネットオークションへ
ネットオークションの入札戦略を観察する
もしネットオークションが１位価格だったら
売り手が送るシグナル
価格
不正行為
エピローグ
ヴィッカレーによるオークション理論の創造
ライリーとサムエルソンの最適オークション
マイヤーソンの最適メカニズム
著者等紹介
スティグリッツ，ケン［スティグリッツ，ケン］［Ｓｔｅｉｇｌｉｔｚ，Ｋｅｎ］
プリンストン大学コンピュータサイエンスの教授。ニュージャージー生まれ。１９６３年にニューヨーク大学で博士号を取得。ＩＥＥＥとＡＣＭのフェローで、受賞も多数
川越敏司［カワゴエトシジ］
公立はこだて未来大学システム情報科学部准教授。専門は実験経済学。博士（経済学）
小川一仁［オガワカズヒト］
大阪産業大学経済学部講師。専門は実験経済学、進化経済学。博士（経済学）
佐々木俊一郎［ササキシュンイチロウ］
名古屋商科大学経済学部専任講師。専門は実験経済学、行動経済学。博士（学術）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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KAZOO
85
オークションとはいうものの幅広い観点からすると行動経済学の一分野なのでしょう。本文は比較的例示問題などが示されたりして読みやすい気はしました。オークションなどのところを読んだりするとどちらかというと昔のゲーム理論を思い出しました。著者が本当に説明したいところは附録の部分なのでしょうが、数学的な部分が多く私は降参でした。2020/04/26
ひとまろ
6
学問ですね。追求して学びたい人向けです。2015/03/04
Empirestar
5
前半はオークションの古典本Cassadyの例を交えて、各種オークションにおける「物語」を説明しながら、イーベイでの事例を用いて、入札戦略や実際のパターンなどを紹介。後半は収入同値定理、最適オークションの数学的導出などが付録としてある。大学院の標準的テキストであるクリシュナのオークションの本を読む前に一読をお勧めしておく。テキストレベルとしては学部上級～大学院初年度用に利用できそう。補論での日本語訳がややぎこちない。2009/06/16
朔
3
様々なオークションの種類についてや、今や主流となったイーベイでの取引を元に、ゲーム理論を絡めてオークションでの最適な行動を学問的に探っている。2009/03/20
1_k
2
手を出そうと思いつつ、先延ばしにしていた行動経済学の一端にやっと触れてみた。本書、オークション理論に的を絞ってあり、本編は殆ど数式を使わず、ブルーバックス的な素人でも分かりやすい読み物的な軽い内容（もちろん、入門書としてきちんと抑えるべき理屈は説かれております）。それに加え、apenndixにてきちんと数式を追っている。後者はこれからじっくり紙と鉛筆を用意して追おうと思う。2013/06/02
