目次
第1章 子どもたちが生きていく世界―グローバル化と知識基盤社会
第2章 「覚える君」から「考える君」へ
第3章 国際バカロレア(IB)が教えてくれる―アクティブ・ラーニングとしてのIB
第4章 日本の教育にとってのIBの意味
著者等紹介
大迫弘和[オオサコヒロカズ]
教育者。教育思想家。詩人。国際バカロレア(IB)教育の国内第一人者として知られ、文部科学省及びIB機構に協力しIBの国内普及に尽力している。これまで千里国際学園中等部高等部校長/学園長、Doshisha International School,Kyoto校長、IB日本アドバイザリー委員会等IB関連の各種委員会委員を歴任。現在リンデンホールスクール中高学部(IB校)校長、都留文科大学特任教授(国際教育学科準備室)、広島女学院大学客員教授、神戸親和女子大学客員教授等を兼任するとともに多くの教育機関からの相談に対応している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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なると
27
現在、戦後最大と言われる大きな教育改革が進められている。それは教育の国際化。日本の子ども達がこれから世界と向き合って生きていける力を育む必要がある。そのために西洋産のある一つの教育プログラムを日本の高校に導入することが進められている。『国際バカロレア』という名の教育プログラム(略称IB)です。「覚える君」から「考える君」へ、つまり席について先生の授業を受動的に受けるのではなく、自分から能動的に参加する→2020/08/23
isao_key
9
国際バカロレア(IB)についてよく知らなかったため、第一人者という著者の本を読む。IBの使命に「IBのプログラムは、世界各地で学ぶ児童生徒に、人が持つ違いを違いとして理解し、自分と異なる考えの人々にもそれぞれの正しさがあり得ると認めることのできる人として積極的に、そして共感する心をもって生涯にわたって学び続けるよう働きかけていきます」とある。現代はスペシャリストから、先の見えない世界状況の中で対応でき、全体を見て考えることのできる教養が必要となっている。教員の役割も「教えること」から「促すこと」に変わる。2018/02/25
鵜殿篤
1
小品ではあるが、とても情熱的で、元気が出る本だった。ただ机上の理想を叫ぶのでなく、具体的な活動を実際に行なってきた人が言うのだから、説得力がある。なかなか良い読後感だ。 個人的に良かったのは、「教育のサービス化」に手厳しい批判を加えているところだ。まあ本書の趣旨そのものからいえば脇筋ではあるけれども、教育環境を整えるという点では重要な論点であることに間違いはない。2019/10/16
ぺろりん
1
「二次元の学び」ー事実を記憶しそれを力(skill)とする学び。 「三次元の学び」ー「二次元の学び」の上に「概念(concept)を上乗せする学び。 「IBの学習者像」は普遍的な教育目標として日本の教育イノベーションのモデルになると思うが、IBである必要はない。 同じ発想で日本国内の学校改革を進めていけないものか。現場の力を引き出しながら。2018/03/23
やまりん
1
創造的な空間につながる、学びが生と切り離されている、試験のための学び自分の意見を持つこと、コンピテンシー、キーコンピテンシー、考えることが本来持つべき創造性や個別性、教育と資本主義利益の関係、知っているから理解するへ、探求する感謝、責任、自信、協調、創造性、好奇心、共感、熱意、自主性、誠実、尊重、寛容グローバル化、知識基盤社会である時代教え方が上手い先生から、良い質問ができる先生に。自由に、子どものため、せるさせる、時間競争、と言わない成績のための評価→学習のための評価、学力を定義しない2016/03/23