おばあちゃんの紙しばい つなみ

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  • サイズ A4判/ページ数 31p/高さ 22X31cm
  • 商品コード 9784819111362
  • NDC分類 E
  • Cコード C0095

内容説明

昭和三陸津波を体験した86歳のおばあちゃんが津波の恐ろしさを長年にわたって語り継いできたお話。手作りの紙しばいをオールカラーで収録。津波犠牲者のために田畑さんが詠んだ「海嘯鎮魂の詩」。航空写真で、震災前と震災後の田老地区を比較。日本一の防潮堤は役に立ったのか?市職員が語る“あの日”。

著者等紹介

田畑ヨシ[タバタヨシ]
1925(大正14)年1月6日生まれ。1933(昭和8)年の昭和三陸大津波を、岩手県下閉伊郡田老町(現宮古市田老)で被災。1979(昭和54)年、その体験をもとに紙しばい「つなみ」をつくり、地域の小中学校や修学旅行生らに読み聞かせてきた。2006(平成18)年、長年の活動に対し、社団法人全国海岸協会より「海岸功労者」として表彰される。東日本大震災で被災後、5月から再び読み聞かせを始める

山崎友子[ヤマザキトモコ]
1952(昭和27)年、長崎県生まれ。2006年(平成18年)より、岩手大学教授(英語教育)。2002(平成14)年より、授業で田老における津波防災と町づくりの取り組みを取り上げ、現地との交流・調査を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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3月うさぎᕱ⑅ᕱ゛

28
三陸大津波と東日本大震災を経験した田畑ヨシさんが自らの経験を30年にもわたり語り継いだ紙芝居が絵本になったもの。津波もヨシさんのような人の存在も忘れてはいけない。ヨシさんが作られた「津波鎮魂の詩」も是非みなさんに読んでもらいたい。津波で悲しむ心とやはり恨みきれないふるさとの海への思い。。経験者の言葉が真実であり、心の奥深くへと染みわたります。田老中学の生徒会長の「津波を忘れてはいけない、だけど引きずってもいけない」と言い、未来に向けた表明に生きる力強さを感じた。2016/02/25

ベル@bell-zou

23
「海のバカヤロー」よっちゃんの心の叫び。昭和三陸大津波を経験した田畑ヨシさんは自分がそうであったように孫子まで津波の恐ろしさを伝えるためこの紙芝居を作り30年もの間、読み聞かせを続けていた。海の恩恵を受け海と共に生きていく者としての心得、津波の教訓を。それは3.11のあの日、保育園児たちの手を引いて高台へ避難する中学生達が象徴するように確かに受け継がれていた。ご自身は青森へ避難を余儀なくされたが、いつかまた田老へ帰りたいと願いながら再び読み聞かせを始めたという。↓2018/03/17

pocco@灯れ松明の火

16
大人向絵本棚にて:東日本大震災を受け、ヨシさんの「つなみ」の紙芝居を絵本に。津波の被害を忘れない様、伝承紙芝居。ヨシさんの絵と語りで一つの無形価値。東日本大震災被害を、大人の私達はどう伝えていくか?2011/11/08

Maiラピ

16
『最も怖いのは忘れてしまうこと。』“天災は忘れた頃にやってくる。ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしいことだ。”寺田寅彦の言葉を再度思い出しました。扉絵のつなみの絵がシンボリックで生生しい感じです。『津波は単なる自然現象で災害そのものではありません。それを災害にして、被害を拡大させるのは人間です。』日本一の防波堤を過信。いろんな教訓がつまった絵本。2011/08/27

ヒラP@ehon.gohon

10
【再読】大人のための絵本2022/03/18

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