出版社内容情報
甲骨文字(亀甲や獣骨に刻まれた文字)といわれる古代文字の世界は、本場の中国より我が国の方が研究が進んでいる、と言われる。本書は、中国の古代文字(甲骨文、金文)の研鑽・普及に50年の歳月をかけてきた、斯界の第一人者による古代文字の本格的な書画集である。
第I部は、著者にとり思い出深い作品と、近年の成果を踏まえた新作、あわせて100点で構成。
第II部では、インタビューにより古代文字と共に歩んだ著者の半生を振り返る。
第III部は、第I部に掲載した書画のデータ集。漢字の成り立ち、意味、象形の解説を加え、我が国でこれをどのように芸術に昇華させたかを解説する。
内容説明
墨線とは内面という名の心臓よりあふれ出る黒い血液の軌跡である。古代文字、甲骨文字・金文に魅せられ五十年…。研鑽の末に辿り着いた第一人者の書。「光峰の線」の本質と来歴が本書で余すところなく語られる。
目次
第1部 墨線(大作;臨書;小品;個展)
第2部 聲(筆墨心画 私の半世紀―エッセイ;加藤光峰略歴)
著者等紹介
加藤光峰[カトウコウホウ]
1934年生まれ。1957年龜甲會創立。現在まで多くの書展に出品。2007年New York五番街Forbes画廊にて画廊企画「加藤光峰個展」開催。2008年第39回龜甲展開催(上野の森美術館)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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