内容説明
歴史(『三国志』・長沙走馬楼呉簡・政権論)、思想・宗教(玄学・太平道と五斗米道・関帝信仰)、文学(建安文学・阮籍と〓(けい)康・『三国志演義』)など、「三国志」に関するあらゆるテーマを網羅!三国志を極めたいあなたに送る研究入門書。
目次
第1部 研究入門篇(三国志をより深く知るには;論文を書いてみよう;三国志の基本知識)
第2部 研究動向篇(歴史;思想・宗教;文学)
第3部 文献目録篇
著者等紹介
渡邉義浩[ワタナベヨシヒロ]
1962年、東京都大田区生まれ。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科修了、文学博士。大東文化大学文学部中国学科教授。北海道教育大学函館校助教授を経て現在に至る。中国古代史が専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サアベドラ
14
中国三国時代の歴史研究入門。前半は歴史学研究の基礎(文献・論文の探し方、読み方、書き方など)、後半は三国時代の研究動向と文献目録(2007年まで)がまとめられている。三国時代で卒論を書こうと思っているなら大学に入ったその日に読むべき本。なお、文学作品のほうの『三国志演義』に関しては、金文京『三国志演義の世界』(東方書店)が研究入門の役割を果たしているようだ。三国時代単独で研究入門が書かれるとは、いくら日本で三国志人気が高いとはいえ驚きである。2014/11/30
釈聴音
0
研究論文執筆のための手引書としても有用。三国志ファンを「中国学・中国史研究者」にするためのガイドブックとしてたいへん役に立つ。研究動向を知るために、また文献目録としても有用。ただし著者の史観に基づく記述も含まれているので若干その点は割り引く必要あり。とりあえず三国志をより深く知るためには必読と言えよう。2016/02/21
でん
0
三国志入門書ではなく、三国志「研究」入門書。論文の書き方とかのいい参考になります。論文の読み方、要約の仕方や現在の研究史整理も載っていて、三国志の研究が本職なら必携なのではないでしょうか。2013/12/12
おきゅーん
0
大学で三国志研究したい人の入門書。趣味や教養じゃなくて「研究」として三国志に関わる人の為の必読書といったところでしょうか。注目すべきは内容自体よりも使うべき論文、書籍のリストが充実しているところです。2011/10/18