内容説明
人間のミス、システムの欠陥、安全の無視、経営の錯誤など、様々な要因を解明し、そこから得た教訓を、“いま”に生かすために事故と事故を結ぶ、点と線をいま明らかにする。
目次
総説（再発防止策から外れたところで起きた事故；再発防止策が中途半端だったため起きた事故；再発防止策が裏目に出て起きた事故；事前トラブルを承知しながら対策を打たずに招いた事故；対策が間に合わずに起きた事故 ほか）
第１部 大事故の系譜（西成線安治川口駅で列車脱線転覆、炎上；常磐線土浦駅構内で列車衝突、一部が川に転落；国鉄八高線多摩川鉄橋で列車正面衝突；八高線高麗川駅手前カーブで列車脱線、転覆；名鉄瀬戸線で電車脱線、横転 ほか）
第２部 鉄道・航空機事故一覧―明治・大正・昭和・平成
第３部 索引（総説・第１部）・主な種類別事故一覧（第２部）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まるほ
24
本書では様々な事故をいくつかの要因に分けている。▼①再発防止策から外れたところで起きた事故、②再発防止策が中途半端だったために起きた事故、③再発防止策が裏目に出て起きた事故、④事前トラブルを承知しながら対策を打たずに招いた事故、⑤対策が間に合わず起きた事故、⑥人と装置の相互作用が招いた事故、⑦原因の推定が困難だった事故、⑧焦りが招いた事故、⑨相互信頼が引き起こした事故。▼一番衝撃的だったのは、明治5年鉄道開業式当日に見物人が機関車に轢かれて「指切断」の事故。初日から事故が発生していたとは…。2019/08/04
康芳英
2
事故は当たり前のように起きるし、本当に不注意や気の緩みから起きたものがほとんどで防ぐことができたものばかりだということを実感できる一冊。2013/09/25
