出版社内容情報
近世日本の外部にして島津氏の「属国」――琉球王国の両義的地位はいかに確立したのか、幕府と琉球のチャネルたる薩摩を主軸として立体的かつ動態的に把握。琉球使節の実態や海禁・華夷秩序との関係に新たな光をあて、朝鮮との比較も視野に日琉関係の全体像を鮮やかに一新する。
内容説明
幕・薩・琉の力学を読み解く。近世日本の外部にして島津氏の「属国」―琉球王国の両義的地位はいかに確立したのか、幕府と琉球のチャネルたる薩摩を主軸として立体的かつ動態的に把握。琉球使節の実態や海禁・華夷秩序との関係に新たな光をあて、朝鮮との比較も視野に日琉関係の全体像を鮮やかに一新する。
目次
幕府・薩摩藩・琉球が織りなす日琉関係
第1部 琉球使節の実相(琉球使節の成立;後水尾上皇・明正天皇の前で奏楽した琉球人;琉球使節にかかわる大名課役―淀川での川御座船の馳走 ほか)
第2部 近世日本からみた琉球の地位(唐船の薩摩着岸禁止;海禁政策は琉球を対象とするか;朝鮮国・琉球国の相対的地位の変遷と確定 ほか)
第3部 薩摩藩政の中の琉球(伊勢貞昌の政治と学問;「附庸」の語感;幕薩琉関係における泡盛 ほか)
「附庸」と「異国」の時代
著者等紹介
木土博成[キドヒロナリ]
1987年生まれ。現在、九州大学大学院比較社会文化研究院准教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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