出版社内容情報
高度成長期の高校進学率上昇が職業教育・職業訓練に与えたインパクトとは? 企業内養成施設、公共職業訓練所、工業高校、各種学校などで起こった劇的な変遷を分析。「役に立つ」「即戦力」を歴史的に問い直し、実践に根ざした教養教育を考える。
内容説明
「役に立つ」「即戦力」への歴史的問い直し。高度成長期の高校進学率上昇が職業教育・職業訓練に与えたインパクトについて、企業内養成施設、公共職業訓練所、工業高校、各種学校などで起こった劇的な変遷を分析。実践に根ざした教養教育を考える。
目次
序章 技能形成の両輪―職業訓練と職業教育
第1章 中教審による職業教育再編の模索―高校進学率上昇の衝撃
第2章 職業訓練政策をめぐる力学―新職業訓練法の成立まで
第3章 高度成長と企業内養成教育の変容―富士製鉄の事例を中心に
第4章 中小零細企業での技能形成―事業内共同職業訓練と「職人」たち
第5章 高卒技能者時代の到来―学歴・職業関係の変容とその影響
第6章 変わりゆく工業高等学校―卒業生の軌跡と直面する諸問題
第7章 公共職業訓練の変遷と苦闘―高校進学率上昇への対応
第8章 各種学校の量的拡大と発展―もうひとつの学校における実務能力・技能の養成
終章 高校進学率の上昇と技能形成の変貌
著者等紹介
沢井実[サワイミノル]
1953年生。1978年国際基督教大学教養学部卒業。1983年東京大学大学院経済学研究科第二種博士課程単位取得退学。現在、南山大学経営学部教授、大阪大学名誉教授、博士(経済学)。著書に『近代日本の研究開発体制』(名古屋大学出版会、2012年、日経・経済図書文化賞、企業家研究フォーラム賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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