内容説明
西洋芸術が華やかに開花したそのとき、美術家や知識人は何を考え、どのような言葉を交わしていたのか。本邦初訳の貴重なテクストを多数含む待望のアンソロジー。上巻には、代表的な絵画・彫刻・建築・工芸論から、模倣論やイデア論、庭園論や色彩論、さらには自伝やパトロン論までを収録。
目次
美学―紐帯一般について(抄)
模倣論―模倣について
イデア論―画家・彫刻家・建築家のイデア(抄)
理想都市論―建築論(第二書)
建築論―建築七書(第四書)(抄)
底園論―王の庭について
色彩論―色彩の意味について
絵画論―絵画論
絵画神殿のイデア(抄)
彫刻論―青銅の鋳造術について(第一章)
パラゴーネ―素描論(第六章)
工芸論(陶芸)―陶芸三書(第一書)
工芸論(金銀細工)―金銀細工論
印刷術・書体論―関連史料
芸術家自伝・伝記―コンメンターリ(第二書)
パトロン論―関連史料
著者等紹介
池上俊一[イケガミシュンイチ]
1956年愛知県豊橋市に生まれる。1983年東京大学大学院人文科学研究科(西洋史専攻)博士課程中退。東京大学大学院総合文化研究科教授などを経て、東京大学名誉教授、博士(文学)。著訳書『公共善の彼方に』(名古屋大学出版会、2014年、フォスコ・マライーニ賞)『原典ルネサンス自然学』(監修、名古屋大学出版会、2017年、日本翻訳出版文化賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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