内容説明
言論によって民主主義に奉仕すると同時に、私企業として資本主義のなかで動くジャーナリズム。戦後フランスに生まれ、サルトルはじめ知識人を結集する一方、市場で稀有な成功を収めたニューズマガジンの歴史を、変容する社会とともに捉え、その思想と身体を見つめた俊英の力作。
目次
第1部 ニューズマガジンの誕生(一九六四~七二年)(言論誌による倫理の探求―『フランス・オプセルヴァトゥール』について;『ル・ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール』の創刊;言論誌の再定義)
第2部 『ル・ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール』の成功(一九七二~八一年)(フランス社会の変容とジャーナリズム;組織としてのル・ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール―ネットワークの拡大;統御されない成功)
第3部 危機と発展(一九八一~九五年)(危機の時代;政治的・経済的自立の再設定;メディア企業の特質)
著者等紹介
中村督[ナカムラタダシ]
1981年生まれ。2012年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。フランス社会科学高等研究院博士課程修了。現在、南山大学国際教養学部准教授、博士(歴史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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