内容説明
外国人技能実習生はなぜ急増したのか。オリンピックや相次ぐ再開発を控え、高齢化と人手不足が著しい建設現場にいち早く導入されてきたベトナム人などの外国人技能実習生たち。安価な移民労働力の利用とする画一的理解をこえて、日米の比較から産業再編成と技能継承をめぐる課題に迫り、建設労働移民のグローバルな文脈を示す。
目次
なぜ日米比較なのか
建設労働の特性とマイノリティ・移民労働者
第1編 アメリカ(クラフト労働からオープン・ショップへ―アメリカ建設業の再編成;移民労働者の拡大と組織化;建設労働組合運動の革新と組織化戦略)
第2編 日本(拡大する個人請負労働―日本建設業の再編成;労働者不足問題と移民労働者政策;越境的労働市場の構築)
産業再編成と職人・労働者の移動―公正で持続可能な産業社会に向けて
著者等紹介
惠羅さとみ[エラサトミ]
2008年一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位修得退学。日本学術振興会特別研究員(PD、RPD)などを経て、成蹊大学アジア太平洋研究センター主任研究員、博士(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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