内容説明
科学革命の前夜、数学とは何であったのか。数学や関連する諸学の、対象や認識・論証の特質、学問全体における位置づけ、教育的意義などをめぐって、当時の思想家たちが論じたテキストを精緻に読み解き、見失われて久しい知の相互連関を問い直す、白眉の学問論。
目次
第1章 背景としてのアリストテレス主義
第2章 ツィマラとアラビア・中世数学論の伝統
第3章 ピッコローミニと数学的事物の理論
第4章 ピッコローミニの数学的論証論
第5章 バロッツィと数学的諸学の精神的意義
第6章 イエズス会哲学者たち
著者等紹介
東慎一郎[ヒガシシンイチロウ]
1971年千葉県に生まれる。2003年東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。2006年トゥール大学大学院博士課程修了。2019年アカデミー・フランセーズ・マルセル閣下賞受賞。現在、東海大学現代教養センター准教授、Ph.D.(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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