内容説明
とめどなく生み出される無数の「辺境」―そこではなにが生起するのか。中世イベリア半島を舞台に、従来のレコンキスタの図式を排して、征服=入植運動、封建制、商業の展開プロセスを実証的に解明。ラテン・ヨーロッパをも見通す新たなモデルを導き出す。
目次
第1部 アラゴン北部における封建的空間編成の展開(ウエスカ地方の城塞・定住・空間編成;シンカ川中流域の城塞・定住・空間編成;都市ウエスカの定住と空間編成)
第2部 アラゴン南部における封建的空間編成の展開(一三世紀の「辺境」と封建的空間編成の展開;テンプル騎士団領の定住・流通・空間編成;サラゴーサ司教領の定住・流通・空間編成)
「辺境」の遍在
補論1 オリジナルとカルチュレール
補論2 カルチュレールと公証人登記簿
補論3公証人登記簿と商品交換
著者等紹介
足立孝[アダチタカシ]
1970年愛知県に生まれる。1999年名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程修了。弘前大学人文学部准教授などを経て、広島大学大学院文学研究科准教授、博士(歴史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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