内容説明
史料・方法からその到達点まで。人口・家族の動態の復元で世界を牽引し、政治・経済・文化の解明に決定的な影響を与え続けたイギリス歴史人口学の史料・方法とその実践的応用をトータルに叙述、公衆衛生や疾病などの最新の分析も加え、英国社会の新たな全体像に迫った渾身の成果。
目次
歴史人口学とはなにか―本書のねらいと構成
第1部 史料と統計制度(人口動態統計記録の系譜―教区登録制度から世俗身分登録制度へ;人口静態統計制度の展開―近代センサスの生成過程)
第2部 イギリス歴史人口学の世界(出生から結婚まで;移動、そして生の終着点へ―近代における人口の流動性と死亡)
第3部 近代イギリスにおける生と死(出生・結婚、老年と終末期;19世紀工業都市の疾病と死亡―工業化・都市化と環境破壊)
近代イギリス史研究と歴史人口学
著者等紹介
安元稔[ヤスモトミノル]
1941年大連市に生まれる。1970年慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、駒澤大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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