内容説明
第一次大戦後の国際法学の中から「国際政治学」的思考は誕生した。“国際紛争は裁判可能なのか”という連盟期の最重要課題を軸に、法と力の関係をダイナミックに捉える諸学説の系譜をたどることで、モーゲンソーやE.H.カーらの思想を新たに位置づけ直す力作。
目次
序章
第1章 国際政治学的思考の特質―勢力関係の動態的把握について
第2章 国際法懐疑論によって提起された問題―ラッソンによる勢力関係の動態的把握
第3章 事情変更原則という視座―エリヒ・カウフマンによる動態的国際法構想
第4章 国際法の限界―モーゲンソーによる政治的紛争論
第5章 イギリスにおける動態的国際秩序思考―ブライアリとカー
終章
著者等紹介
西平等[ニシタイラ]
1972年兵庫県に生まれる。1995年東京大学法学部卒業。2000年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。東京大学社会科学研究所助手などを経て、関西大学法学部教授、博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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