内容説明
大恐慌への対応を批判され、無能とされた大統領。しかし人道支援・環境保護などの先駆的政策は、今日狭く理解されがちな「人間の安全保障」の起源でもある。共和党右派、マッカーサー、アイゼンハワーなどの米国政治の群像を鮮やかに捉え、日本の占領政策にも新たな光を投げかける。
目次
フーヴァーによる総合安全保障政策の構想とその展開
立身出世と人道支援活動
人道支援から総合安全保障の模索へ
政治家フーヴァー―第一次世界大戦後の対応から大統領へ
米国のフィリピン防衛―マッカーサー、アイゼンハワー、フェラーズ
ジョン・フォスター・ダレス―共和党右派と穏健派の間
米国参戦に至るローズヴェルト外交とフーヴァー
共和党右派とマッカーサー大統領候補擁立運動―一九四一~四四年
第二次世界大戦の終結とフーヴァーの政治的復活
戦後のマッカーサー大統領候補擁立運動
共和党右派と共和党穏健派・リベラリズム支持派との攻防
米国政治の長老フーヴァー―対ソ政策、世界食糧調査団、行政改革
フーヴァーの生涯とその遺産
著者等紹介
井口治夫[イグチハルオ]
1964年フィリピン・マニラ市に生まれる。1995年シカゴ大学大学院歴史学科修了(Ph.D.History)。名古屋大学大学院環境学研究科教授などを経て、関西学院大学国際学部教授。主著:『鮎川義介と経済的国際主義』(名古屋大学出版会、2012年、サントリー学芸賞、企業家研究フォーラム賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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