内容説明
進化論は生き方を示すことができるのか。長い進化のプロセスで、人間はなぜ、どのように道徳感覚を手に入れたのか。進化で道徳を説明できるのなら、そもそも道徳理論など不要ではないか。心理学や神経科学の最新の知見を交えてなされる活発な議論を一望。道徳とは、人間の本性とは何かを問うすべての人に向けた最良の入門書。
目次
序文 哲学者と生物学者がバーに入っていくと…
第1部 「利己的な遺伝子」から道徳的な存在へ―ダーウィン以後の道徳心理学(自然選択と人間本性;正しさの(最も初期の)起源
穴居人の良心―人間の道徳の進化
公正な報い
美徳と悪徳の科学)
第2部 「何であるか」から「何であるべきか」へ―ダーウィン以降の道徳哲学(社会的調和―善と悪、および生物学的な醜さ;ヒュームの法則;ムーアの自然主義的誤謬;ムーアとヒュームを再考する;進化論的反実在論―初期の試み;最近の進化論的実在論;進化論的実在論者が取りうる選択肢)
著者等紹介
ジェイムズ,スコット[ジェイムズ,スコット] [James,Scott M.]
メリーランド大学で博士号(哲学)を取得したのち、ノース・キャロライナ・ウィルミントン大学准教授。価値論、道徳心理学、進化論を専門とする気鋭の研究者
児玉聡[コダマサトシ]
1974年大阪府に生まれる。2002年京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。東京大学大学院医学系研究科医療倫理学分野専任講師などを経て、京都大学大学院文学研究科倫理学専修准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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