社会科学の考え方―認識論、リサーチ・デザイン、手法

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  • サイズ A5判/ページ数 352p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784815808761
  • NDC分類 301.6
  • Cコード C3030

出版社内容情報

内 容
学際化がすすむ社会諸学のロジックをいかにして身につけるか。日本で初めて認識論から説き起こし、多様な調査研究手法を明晰に整理して、メソドロジーの全体像を提示する。社会科学を実践するための要諦をつかみ、創造的研究を生み出すための最良のガイドブック。

本書の特長
各手法やリサーチ・デザインの技術的解説にとどまらず、その背景にある考え方・ロジックに光をあてて方法論を体系化!

◆複数の認識論的立場の違いを踏まえ、それを軸に方法論の見取り図を描写
社会科学に関する入門書は従来数多く刊行されているものの、技術的な解説が多く、いわば「社会調査士資格」取得のハウツー本的色彩が強いうえに、アプローチが実証主義的な方法論に偏ってもいます。
本書は、方法論に関する理解を深めて議論を豊かにし、国際的に通用する研究を推進するためには複数の認識論的立場の違いを踏まえて整理することが重要だという考え方に基づいて書かれています。従来の「実証主義」に加え、「批判的実在論」や「解釈主義」などの、近年多用されるアプローチの方法論的基盤を示し、その方法論に依拠して書こうとする大学院生等の論文の質の向上に資するものです。

◆社会科学全体を対象とし、特定の分野に限定されない記述
従来の入門書が社会科学の諸学問分野、たとえば政治学や社会学などのディシプリンごとに、または個別の手法ごとに細分化されがちな状況に対し、本書は社会科学全体を対象とし、特定の分野に限定されないよう書かれています。複数の分野の議論を織り込む本書は、どの分野を学ぶ人にも有益な入門書であり、また近年の学際化にも対応して、政策学や開発学のような学際的分野で学ぼうとする学生にも有用なものです。

◆実践的な解説もふんだんに盛り込み、近年問題化することの多い研究倫理についても必要十分なガイドラインを提供

目 次
はじめに

  第Ⅰ部 社会科学の認識論

第1章 認 識 論
   1.1 存在論の2つの立場 —— 基礎づけ主義と反基礎づけ主義
   1.2 認識論のパラダイム —— 実証主義・批判的実在論・解釈主義
   1.3 むすび

  第Ⅱ部 社会科学のリサーチ・デザイン

第2章 事例研究
   2.1 事例研究とは —— 定義と特性
   2.2 単一事例の選び方 —— 3つの基準
   2.3 複数事例の選び方 —— 比較の論理
   2.4 構成要素 —— 問いと分析単位
   2.5 一般化・理論的貢献・過程追跡 —— 事例研究の論点
   2.6 むすび
     Box 2.1 歴史研究と事例研究

第3章 実 験
   3.1 実験とは —— 定義・要点・「無作為割り当て」
   3.2 種 類 —— 実験室実験・フィールド実験と準実験
   3.3 妥当性と問題点 —— 実験における配慮事項
   3.4 分析と方法論的位置づけ —— アプローチと認識論
   3.5 むすび
     Box 3.1 自然実験
     Box 3.2 妥当性
     Box 3.3 ホーソン効果とピグマリオン効果
     Box 3.4 アクション・リサーチ

第4章 横断的・縦断的研究
   4.1 横断的研究とは —— 定義・特性・方法論的位置づけ
   4.2 縦断的研究とは —— 定義・類型・特性と方法論的位置づけ
   4.3 標本抽出(サンプリング)—— 確率的/非確率的抽出とその論点
     Box 4.1 歴史研究と横断的/縦断的研究
     Box 4.2 非確率的抽出の限界

  第Ⅲ部 社会科学の手法

第5章 インタビュー
   5.1 概 要 —— 類型(構造化・半構造化・非構造化)と認識論
   5.2 個別インタビュー(1) 基本的な考え方
   5.3 個別インタビュー(2) オーラル&ライフ・ヒストリー
   5.4 集団に対して行うインタビュー —— フォーカス・グループ
     Box 5.1 民俗学における半構造化・非構造化インタビュー

第6章 エスノグラフィー/参与観察
   6.1 概 要 —— 定義・経緯・特性・認識論
   6.2 手順/技法 —— アクセス・類型・書き方・再帰性・厚い記述
   6.3 その他の注意点
     Box 6.1 歴史研究とエスノグラフィー

第7章 調査票調査
   7.1 概 要 —— 要点・注意点・認識論
   7.2 進め方 —— 調査票の作成・調査の実施・データの処理
   7.3 データの分析 —— 集計表と解析
     Box 7.1 キャリー・オーバー効果
     Box 7.2 インターネットと調査
     Box 7.3 選挙の当確速報

第8章 言説分析
   8.1 概 要 —— 定義と要点
   8.2 類型と方法論的位置づけ —— 認識論とリサーチ・デザイン
   8.3 批判的言説分析 —— フェアクラフを中心に
   8.4 解釈主義系の言説分析 —— 研究例を踏まえて
   8.5 むすび
     Box 8.1 歴史研究・縦断的研究と言説分析

  第Ⅳ部 社会科学のルール

第9章 研究倫理と参照の方法
   9.1 研究倫理
   9.2 参照の方法 —— 概要
   9.3 ハーバード方式(括弧参照方式)
   9.4 脚注方式
   9.5 むすび
     Box 9.1 修士論文を書く
     Box 9.2 博士論文を書く(1)
     Box 9.3 博士論文を書く(2)

おわりに

あとがき
索 引

内容説明

学際化がすすむ社会諸学のメソドロジーをいかにして身につけるか。日本で初めて認識論から説き起こし、多様な調査研究手法を明晰に整理して、首尾一貫した研究へのアプローチを解説。社会科学を実践するための要諦をつかみ、創造的研究を生み出すための最良のガイドブック。

目次

第1部 社会科学の認識論(認識論)
第2部 社会科学のリサーチ・デザイン(事例研究;実験;横断的・縦断的研究)
第3部 社会科学の手法(インタビュー;エスノグラフィー/参与観察;調査票調査;言説分析)
第4部 社会科学のルール(研究倫理と参照の方法)

著者等紹介

野村康[ノムラコウ]
1973年東京都に生まれる。1995年早稲田大学卒業。2006年ウォーリック大学大学院博士課程(Department of Politics and International Studies)修了(Ph.D)。(財)地球環境戦略研究機構(1998~2005年)、立教大学ESD研究センター(2007~09年)等を経て、名古屋大学大学院環境学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Schuhschnabel

4
主に博士後期課程の学生を対象として書かれた社会科学の方法論の入門書。各方法・手法の紹介にとどまらず、各自の研究対象に合わせて応用が利くように、その背景にある認識論(実証主義・批判的実在論・解釈主義)にも触れられている。著者曰く、イギリスでは標準的な教授法らしい。ただ、この本を一人で読んで消化するのは非常に難しい(というか、一つ一つの方法・手法に習熟した人たちが集まらないと無理ではないか)。あと、個人的な話で恐縮だが、自分は科学哲学とM・フーコーの業が深いことがよくわかった。2021/06/04

なさぎ

4
認識論からスタートしているので、How toな手法解説にありがちな「とにかくこうしなさい」という感じは全く無く、説明に逐一納得しながら読むことが出来た。実証主義と批判的実在論、解釈主義の3つの記述のバランスも良く、それぞれの立場に対して不平等感も感じなかった。これからの社会科学を考えていく上で、これら認識論的立場は「どれが正解」というものでもなく、それぞれの強みや弱みをきちんと理解した上で、意識的に自ら選択していく必要がある様に思う。2020/07/19

ぽん教授(非実在系)

3
認識論から始めて、基礎付け主義と反基礎付け主義、実証主義・批判的事実在論・解釈主義の関係性と各手法との相性についてもかなり論じているため、単なるマニュアル本ではない座右の書として使える。足りないところは著者が紹介する参考文献で補うこともできる。至れり尽くせりだが、(直接かかわる範囲では)戸田山和久『知識の哲学』など哲学直球の文献についてはやや弱い感じがする。2019/04/21

au-lab

2
方法論や論文の書き方本はいろいろあるが、本書はまず研究者の存在論的・認識論的立場の分類を明らかにし、各方法論とその立場の関係を示している点が、非常に有用であった。また、類書の多くは著者の立場に偏った議論が多いが、本書は俯瞰したパースペクティブを常に提示してくれるので安心感がある。2019/03/31

monotony

2
ゼミ同期生が取り上げていた本。社会科学研究のためのお作法を網羅的に知ることができました。本格的な研究を始める前に読んでおいてよかったかな。ただし個別具体的な実践方法には深く見込んではいないので自分が使おうと思った手法については個別学習必須。その点では各章末の読書案内が役立つかも。2017/12/07

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