内容説明
西欧・ロシア・中東の狭間に位置し、歴史上つねに国際政治の焦点だった黒海。冷戦後のEU/NATOとロシアの綱引きのなか、紛争や跨境性を伴いつつトルコ、ウクライナ、ジョージア、バルカン諸国等が織りなす地域の動態を、外交・経済から宗教まで多面的に分析、その全体像を描き出す。世界政治のフォーカルポイント。
目次
第1部 黒海の地域性―域内協力と域外関係(黒海国際関係の歴史的展開―20世紀初頭まで;20世紀黒海地域の国際政治;冷戦後の黒海国際政治;黒海地域の経済協力と国際経済関係)
第2部 域内国際関係(ロシアの政治変動と外交政策;トルコの政治変動と外交政策;ウクライナの政治変動と外交政策;南コーカサスの政治変動と外交政策;バルカンの政治変動と外交政策)
第3部 黒海地域の主要課題(長期化する紛争と非承認国家問題;宗教とトランスナショナリズム―レニンゴル、沿ドニエストル、クリミアに共通するもの;輸送・商品・エネルギーの経済関係―ロシアとウクライナの角逐を中心に;企業のトランスナショナリズム―ロシアの天然ガスとウクライナ)
著者等紹介
六鹿茂夫[ムツシカシゲオ]
1952年名古屋市に生まれる。1978年上智大学大学院外国語学研究科国際関係論専攻修士課程修了。1985年ブカレスト大学大学院法学研究科博士課程修了。現在、静岡県立大学大学院国際関係学研究科教授、同附属広域ヨーロッパ研究センター長、日本黒海学会会長、博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Takumi Kosugi