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内容説明
「触れる」ことで作品は紡がれ、「接触」によって思想や文化が「写り/移り」を遂げる。彫刻・陶藝などの立体作品から、建築や翻訳の領域まで、異質なるものが触れあう時に何が生まれるのか。感覚と藝術、その臨界へ―
目次
第1部 遠近の彼岸―華厳的パラダイムの可能性(華厳経と現代美術―相互照射の試み;陶藝と彫刻とのあいだ―八木一夫と造形藝術;彫刻から世界の織物へ―エル・アナツイと布地;異界接触論―「作品」とその外部との界面を探る;時の揺籃、魂のうつろい)
第2部 記憶の器―「うつわ」と「うつろい」(「うつわ」と「うつし」;奈落と渦巻―翻訳の運命について;形の生命とその継承―伊勢神宮の遷宮をめぐって;胎児における風土性―三木成夫再読;遺伝子情報の繭に包まれた蛹はどんな夢を見るか?―工藤哲巳と「不能哲学」)
第3部 触知の復権―肌触りを研ぎ澄ます(触知的造形の思想(史)的反省にむけて
物質性よりたちのぼる精神の様相
蘇生する化石、跳梁する魂
近代造形と素材の魂―石井鶴三の「木取り」と「形のデッサン」
工藝の将来あるいは「ものづくり」再考―テクノ・アルスTechno‐Arsにむけて)
著者等紹介
稲賀繁美[イナガシゲミ]
1957年東京生まれ、広島育ち。現在、国際日本文化研究センターおよび総合研究大学院大学教授。東京大学教養学部教養学科卒業。同大学院比較文学比較文化専攻。パリ第1大学に留学。新課程統一博士号をAnne‐Marie Christin教授の下、パリ第7大学で取得(1988)。東京大学助手(1988‐90)、三重大学人文学部助教授(1990‐97)、国際日本文化研究センター助教授(1997‐2004)を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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